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2019年09月04日07:31

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残暑始まるmixi日記27

宝くじが当たらぬものか、と日々思ってゐる。

我が亡き父親は、若かりし頃 酔った勢いで買った一枚の宝くじが当たった(当時にしては結構な額)さうで、以後死ぬまでその夢に取り憑かれてゐた。
親父の偉かったところは、買うのは必ず¥○○ぶん、と決め、それ以上の爆買いはしなかった事で、まぁ結果、死ぬまでその夢が叶うことはなかった。
没後、遺品を整理した時、自分なりの統計を取ったらしい表などが出て来て、微笑ましく眺めたものだ。

当たったらなんに使ふのか?と訊ねたところ、『貯金する』と言ってゐた。
本当に実直な男だった。
そんな男が生涯追い続けた唯一の夢が「一攫千金」だったとして、たれがそれを責められやうか。

いま、一等賞はナンボだ?。

時代の移ろいによって賞金総額は上がり続けてゐる気がするが、なんかのCMで『人生たぃてぃのことは片がつく!』みたいな事を言ってたので、まぁたいした金額なのだらう。

順当に考へて、この先 自分が金持ちになる可能性は限りなくゼロに近い。
それこそ、宝くじでも当たらぬ限りは、ない。
生まれて此の方一度も「大金」を手にしたことのない身としては、やはり宝くじによる一攫千金は、夢といへば夢なのかもしれない。

大金を手にしたところで、私が今思ひつく使い道は、楽器と本と音源を預けておく部屋を借りる、ことぐらいしか思ひつけぬ。あとまぁ、その後は一生 働かんで暮らす、とか・・・。

当たらぬものか、と日々 思ってゐる。

買ってないが。


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