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2019年06月23日10:02

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ペインのmixi日記12

ライヴが終わって、まぁ お客さんやら他の出演者とナゴんでゐる頃に
『シュウさん、指が血だらけですよ』
と云はれて、怪我してゐる事に気づく事がある。

私はよくベース弦をがーとかき鳴らす事をやるので、おそらくその時に爪でない部分が当たったり、または爪にヒビが入ったりして出血するのだ。
だいたいさういふ時ってのぁ気分が高揚してゐるので、また裂けるのは一瞬なので、アドレナリンの作用により怪我や痛みには気づかぬ。

云はれて怪我に気づいた後は、その部分は結構痛い。
2〜3日は痛かったりするので立派な怪我だ。



かつて「広島の鉄人」と呼ばれ愛された君子がゐた。
彼は前日にデッドボールを受け、肩甲骨骨折、といふ重傷を押して翌日も出場し、敵チームのファンからも賞賛を受けた、といふエピソードがあり、それについてかの「鉄人」は

『痛みは、長い人生の中で一瞬のこと』

と述べ、多くの感動を呼んだ。私も感動した。
かの鉄人は球界の中でも群を抜く人格者と知られてゐた。死球を浴びせた相手選手をも気遣い、その為にも翌日の登板を敢行したのだ。
まことの紳士であった。
危険球を投げられ、ヤ●クザ並みの恫喝で相手選手を威嚇する某人が見習わねばならぬ、本当の文化人であったのだ。


まぁ ちょいと話がそれたか

私は50をいくつか越え、いまだ音楽の現場でギリギリの人生を生きてゐる。
そして同じやうな道を歩んでゐる、同じくらいの年齢の友が多くゐる。

この歳まで、このやうな事を続けてゐて、五体満足なものはおらぬ。
たれもが様々な故障や怪我に悩まされ、いつかは弾けなくなる、歌えなくなるかもしれぬ自分に怯えながら、人生の黄昏に踏み込もうとしてゐるのだ。

怪我をするのはやり方が悪いからだ、といふ意見を述べるものもゐるが、自らの限界ギリで日々を活くるものに、その道理は通じぬ。日常を超えたところで引き摺り出されるフォースこそが、他人に感動を与える事ができるのだ。

友よ
幸あれ



なんか書こうと思ってゐたことと違うかんぢになったが、まぁええか



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