先週日曜日、大阪古書会館の全大阪古書ブックフェアに行ってまいりました。古本仲間の忘年会に合わせたため、最終日のしかも閉会間際となったにもかかわらず、けっこういい買い物ができました。まず、寸心堂ではフランス書がたくさん出ていて、その中から下記を購入。
Peladan『Les amants de Pise』(Union Générale、84年2月、150円)
Pierre Citti『CONTRE LA DÉCADENCE―Histoire de l’imagination dans le roman 1890-1914』(Presses Universitaires de France、87年7月、500円)
→「CONTRE」というのが気になるが、いずれにせよ、19世紀末の作家が大量に登場しているようなので。
Richard Vernier『Yve Bonnefoy ou les mots comme le ciel』(Gunter Narr、85年、500円)
→ボンヌフォアが大量に出ていたが、評論なのでとても読めないと思い、一冊だけタイトルの優美さと薄いという理由で選びました。
フランシス・ポンジュ阿部弘一訳『物の味方』(思潮社、69年7月、300円)
→W買い
他は下記のとおり。
佐藤春夫『美しい町』(細川叢書、47年9月、500円)
→矢野書房。細川叢書で「美しい町」となると買わずにはおれない。
ピエール・ルイス生田耕作訳『紅殻絵』(奢覇都館、85年6月、800円)
→梁山泊だったと思う。函なしのため安いがそんなことは気にしない。
武部好伸『フランス「ケルト」紀行―ブルターニュを歩く』(彩流社、03年7月、300円)
→出店名不詳。
実は、本日、麻雀会の時間があったので、30分ほどしか見れませんでしたが、阪神百貨店の阪神歳末古書ノ市の初日に行ってきました。寸心堂が出品しているというのに期待して行ってみましたが、全大阪古書ブックフェアとまったく同じ出品でがっかりしてしまいました。結局、一冊も買わず。
店頭買いでは、大阪で飲み会の途上、天神橋の矢野書房にて、
矢野目源一訳『仏蘭西歌謡集―戀人へおくる』(操書房、昭和21年11月、1000円)
→すでに所持しているが、傷み本だったので買い直し。矢野目源一のなかでは良質な作品だと思う。
吉江喬松『文藝随筆 朱線』(人文書院、昭和12年3月、1500円)
→造本がすばらしい
西大寺で飲み会のついでに、蝶屋へ立ち寄る。この前行ったとき閉まっていたので、てっきり店を畳んだと思っていたら、健在でした。
蜷川讓『パリかくし味』(海鳴社、10年5月、500円)
→椎名基二伝を書いた人。
神吉拓郎『たたずまいの研究』(中公文庫、89年7月、100円)
オイゲン・ヘリゲル榎木真吉訳『禅の道』(講談社学術文庫、93年10月、300円)
ほか、オークションでは、
フィッツヂェラルド森亮譯『ルバイヤット―オーマー・カイヤムの四行詩』(ぐろりあ・そさえて、昭和16年6月、500円)
→棟方志功装幀。国書刊行会の森亮訳は持っているが現代語訳。こちらは文語訳。
「比較文学研究―矢野峰人博士還暦記念号」(東大比較文学会、55年7月、300円)
→記録不十分でW買い。
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