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日記一覧

杉山二郎/山崎幹夫『毒の文化史―新しきユマニテを求めて』(講談社 1981年)                                    前回読んだ鼎談本『真珠の文化史』の5、6年前に行われた対談。名前は出ていませんが、この時すでに鼎談

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J.M.A.Paroutaud『Le Pays des Eaux』(Le Tout sur le Tout 1983年)                                    セーヌ河岸の古本屋で購入した本。前日に著者名の綴りを見間違えて買った本を交換してもらえないかと頼んで、

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 いよいよ年末、古本仲間の忘年会を兼ねて、全大阪古書ブックフェアの最終日に行ってまいりました。まずお目当てのY書房で下記三冊。柳澤健『歓喜と微笑の旅―歐州藝術巡禮』(中央美術社、大正12年3月、1500円)→天金の美本藤澤衞彦『趣味の旅 傳説をたづ

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杉山二郎/山崎幹夫/坂口昌明『真珠の文化史』(学生社 1990年)                                    今回は杉山二郎が、前回取りあげた本のメンバーとは別の二人と鼎談した本。このメンバーではもう一冊『毒の文化史』

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江上波夫/松田壽男/杉山二郎『攻めの文明・守りの文明』(六興出版 1979年)江上波夫/松田壽男/杉山二郎『世界史の新視点―学問・略奪・探険』(六興出版 1981年)                                    学生のころ、江上

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Maurice Renard『Le Docteur Lerne, sous-dieu』(Corti 2010年)                                    4年前パリのジベール・ジョゼフで買った本。モーリス・ルナールを読むのはこれで6冊目です。この作品は、ルナール

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 今回は、オークションよりもネット書店(日本の古本屋やアマゾン)で購入した方が多くなりました。ネット書店の利点は、検索でヒットする点数がオークションと比べ物にならないくらい多いということで、珍しい本も見つかります。値段もオークションよりも安

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杉山二郎『西アジア南北記―沙漠の思想と造形』(瑠璃書房 1978年)                 杉山二郎『オリエント考古美術誌―中東文化と日本』(NHKブックス 1981年) 『西アジア南北記』は著者が昭和51年に東京大学イラク・イラン学術調査団の

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杉山二郎『仏像―仏教美術の源流』(柏書房 1984年)                                    引き続いて杉山二郎を読んでいます。前回読んだ大仏の前史にあたる話で、仏教美術がどこで生まれたかについて書かれています。

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杉山二郎『大仏以後』(学生社 1986年) 『大仏建立』の続編。大仏を造った後、鑑真和上の来日、実忠和尚による大仏の様々な補修工事、道鏡の登場など、いろんな事件が起こるさまを描いています。なかでも衝撃的なのは、せっかく大仏や王宮の諸施設を造った

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 百万遍古本市と岡山古本ツアーが終わり、古本熱も下火になるかと思えばその反対で、オークションで次々に珍しいものが出ていて、あれこれ買ってしまいました。「緑の笛豆本」というのがたくさん出品されていて、その中から下記を格安にて入手。簡単な造りで

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杉山二郎『大仏建立』(学生社 1986年) 杉山二郎の本は、骨組よりも枝葉の記述に面白味があり、どんどん話が広がって興味が尽きないところがあります。この本でも、冒頭、自らの学業に対する内省的な文章が連綿と続き、なかなか本題に入りません。問題意識

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杉山二郎『極楽浄土の起源―祖型としてのターク・イ・ブスターン洞』(筑摩書房 1984年) 杉山二郎の本はこれまで、『遊民の系譜』『木下杢太郎』『オリエントへの情熱』の三冊を読んで、熱い語り口に感銘を受けたのを覚えています。今回は実は『大仏建立』

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MAURICE RENARD『?Lui?』(G.CRÈS 1927年)                                    モーリス・ルナールはこれで5冊目になります。長篇は初めて。何度か読み返してはじめて読解できるところもありましたが、音読して

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 秋は古本のシーズン。百万遍の古本まつりに重なるように岡山古本ツアーを挙行いたしました。というのはいつも一緒に地方の古本屋巡りをしている古本仲間が、東京から百万遍古本市に来たついでに、足を延ばして岡山へも行こうという算段。岡山シンフォニービ

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渡辺照宏『不動明王』(朝日選書 1988年) このところ家内のお供で奈良近辺の寺社へ行くことが多いですが、仏像を見ても、如来や菩薩、四天王や明王、十二神将などいろいろ種類があってよく分からず、またしばらくするとどの寺に何があったかすっかり忘れて

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 音楽の話題が途切れていますので、無理やり書いてみます。最近コンサートに行かないうえに、CDを聴く習慣も薄れ、大阪への行き帰りに電車で聴くぐらいになってしまいました。そんな状態で、今お気に入りは『TCHAIKOVSKY FOR CELLO』(ARTE NOVA)というCD、

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 一昨日、大阪天満で小学生時代の友人たちとの飲み会があり、待ち合わせまでに恒例の堺筋本町T書店を皮切りに、天神橋筋の古本屋を何軒か梯子しました。何冊か候補はあれど、W買いの予感があり控えてしまいました(3冊のうち1冊は持ってなかったので残念)。

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富士川義之編『日本幻想文学集成 吉田健一』(国書刊行会 1992年)                                    以前、吉田健一の小説を何冊か所持していましたが、ろくすっぽ読みもせず、文章が読みにくいからと処分してしまい

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吉田健一『詩と近代』(小澤書店 1975年)吉田健一『汽車旅の酒』(中公文庫 2015年)                                    引き続き吉田健一を読んでいます。今回は、文学評論と随筆の変な組合せ。『詩と近代』は後年の

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 先週金曜日、天神さんの古本まつりと四天王寺秋の大古本祭り初日に行ってまいりました。ネットでどちらを先に見るのがいいかという話題が出ていたようですが、われわれ古本仲間では、少なくとも百円均一コーナーに関する限り、天神さんのほうがよいという評

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J.CAZOTTE『LE DIABLE AMOUREUX』(Le club français du livre 1951年)                                    1845年にLÉON GANIVET社から出た本の復刻。 ネルヴァルの序文が90頁、本文189頁、ジャン・リシェ

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吉田健一『ヨオロッパの世紀末』(新潮社 1971年)吉田健一『ヨオロッパの人間』(講談社文芸文庫 1994年) 吉田健一はこれまで敬遠していて、『書架記』と『ロンドンのパブ』ぐらいしか読んでなかったと思います。今回読んでみて、またあらためて文章の分か

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 アンリ・ド・レニエは永井荷風が愛したことで知られていますが、日本にファンが結構いたと見えて、オークションに別々の出品者から1点1点と出てきます。それもきれいにルリュールした本ばかりです。その都度、落札していたら、これでレニエのルリュール本は

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 パリへ一緒に行ったり京都で卓球するなど親しくしていた友人が急逝しました。亡くなる二日前に電話で話し元気そうだったのが不思議です。人生の無常を感じる経験をして、ルバイヤートの詩句が心に染みてきました。第3弾で終える予定でしたが、急遽、各訳本

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ペルシア語原詩よりの直接訳オマル・ハイヤーム小川亮作訳『ルバイヤート』(岩波文庫 1992年)オマル・ハイヤーム岡田恵美子訳『ルバーイヤート』(平凡社ライブラリー 2009年)オマル・ハイヤーム陳舜臣訳『ルバイヤート』(集英社 2004年)オマル・ハイヤ

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 痛風の足の痛みもかなり和らいできました。これなら大丈夫と、久しぶりの飲み会に出席がてら、標記古本市を覗いて来ました。最終日にもかかわらず、まずまずの収穫。一番手は、大河内孝『伽羅の夢』(新樹社、昭和52年11月、300円)→日夏耿之介の黄眠門下

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オマル・ハイヤーム、エドワード・フィッツジェラルド英訳、竹友藻風邦訳『ルバイヤート―中世ペルシアで生まれた四行詩集』(マール社 2008年)→第二版110首全オマル・カイヤーム矢野峰人訳『ルバイヤート集成』(国書刊行会 2005年)→初版75首全、第五版1

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MICHEL BERNARD『LA JEUNE SORCIÈRE』(DENOËL 1973年)                                    生田耕作旧蔵書。著者名を知っていたのと、「魔女」という言葉に惹かれて買いました。 冒頭はバタイユ『マダム・

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 長年、尿酸値が高いのに発症しないことを自慢にしておりましたが、情けないことについに症状が出てしまい、しかも多年の蓄積のためか、通常10日ぐらいで収まると言われているのに、4週目になっても、まだ腫れて痛んでおります。 当然、古本を買いには行け

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