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2018年08月19日23:47

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競馬狂騒曲 1

競馬に負け、三々五々集まる仲間たち。いつものカウンター、午後7時。
米屋の誠ちゃんが言う。
「あーあ、明日の新聞があればなぁ」
その一言にに俺が食いつく。


「明日の新聞が届く代わりに1年間寿命が縮まるとしたら、何年にする?」

すかさずセレブの奥様(彼女は自宅の庭にホームレスが住んでもわからないくらい
の邸宅に住でる)、瞳ちゃんが答える。
「5年」
「えー、5年も」
定年になり旅人と化した(その理由はいずれまた)、道明さんが驚く。

瞳ちゃんが微笑む。
「だってうちのお母さん、90歳になる今でも生きてるんよ。
多分我が家は長生きの血筋なんよ。だから私も85までは生きると思うので
、5年ぐらい寿命が縮まってもなんてことないんよ。5年ずっと明日の新聞読んでたら、
30億ぐらいの資産できるんじゃない」


ふとイヤなこと思いつく、俺。
「あのさ、その明日の新聞が選べなくなるとなったら、どうする?
競馬の結果が出てると思ってたら、朝日や日経、ましてや赤旗だったらどうする?」


米屋、旅人、セレブ、みんな、「しーん」。

すると盲目のマスター、片桐さんがぽつり。

「どんな新聞が来ても平気。だって、見えないもん」


……こんな風に時々、競馬にまつわるエッセイ、書くことに
しました。よろしく、です!



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