朝飯を食しながら女房と語ったおり
昔の音楽雑誌や媒体の売り言葉
から
最近『コケティッシュ』といふ言葉を聞かんね、との話に至った。
さう云へばさうだ。
コケティッシュ(形容詞)、コケットリー(名詞)
辞書には
『女性特有のなまめかしさ。男性の気を惹こうとするさま。媚態』
とある。
セクシー、と何が違うのか?と思ひ、調べてみると「セクシー」にはズバリ『生殖衝動』といふ文言が語られており、本来みだりに使われるべきでない言葉、のやうだ。
言葉といふは時代とともに変化するものだから、いろいろ致し方ないであらう。
いまや「セクシー」といふ言葉すら、あまり使われなくなり、より世俗的な「エロい」といふ言葉で片付けられてゐる。
考察するに「コケティッシュ」といふ言葉が似合うものが、世に無くなって来たから、ではないか、とも思ふ。
例えばフリートウッドマックの歌姫 スティーヴィー・ニックス(の若い頃)や、ケイト・ブッシュ(の若い頃)などを表現するに、「コケティッシュ」といふ言葉ほど的確なものはなかったやうに思ふ。
そは見た目だけでなく、その歌声や歌う歌の内容も含めて。
マドンナ、はどうか?
彼女は世に出て来たとき、すでに『セクシー』を売りとしてゐた。
その思惑通り世は動き、彼女は当代一のセックス・シンボルとなった。
まぁこの人はその後の変貌が激しすぎて、なかなかついて行けんかったが・・・。
石原さとみ、はどうか?
彼女はれっきとした女優であるが、演技をしてないときの彼女には、可愛らしさの中にナンとも云へぬエロさがある。
セクシーとも違う、コケットリィがある。
あ、コケッティッシュ、がここにあった! と思った。
不毛な土曜日の朝である。
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