前にも書いたかもしれぬが、ワシが初めてベースによるソロ・ライヴを敢行したのは1993年2月。
当時はまだ「ラック式」しかなかったループ(ディレイの付属機能)と色々仕込んだアレコレで30分の独演をしたのが始まり。
ループ(この言葉もまだなかった)を使ったソロは、すでにジャコ・パストリアスが確立した技であったが、世間的にはまだ珍しいものであり、まぁある意味「キワモノ」とも捉えられてゐたやうに思ふ。
あれから四半世紀。
「ループ」は完全に音楽の世界に浸透し、「ルーパー」といふジャンルまで生まれた。
機材も特化し、いまやループマシンを出してない会社はないのではないか?。
ワシは2台のマシンを直列に並べ、両足でガチャガチャ踏み変えたりしてゐるが、多分 最新のやつは一台でそれくらいの事はオチャノコで出来るに違いない。「何故さうせぬ?」と問はれれば、そは「新しい機械の説明書を読むのがめんどくさい」に他ならない。
さて、このループマシンを使ってパフォームする人々を「ルーパー」と呼ぶ。
ワシはさう呼ばれる事はあまり好まぬが、まぁジャンルとして確立されてきた事は確かだ。
ケラー・ウィリアムスといふ男がゐて、これが各種ギター、ベース、くちパーカス、鍵盤、などを次々に重ねてはライヴを進めてゆくスタイルの先駆者である。それまで、単体の楽器をループさせてゐたルーパーの新しい指針を作った。
https://www.youtube.com/watch?v=FcPiAcYiV_8
見事なライヴだが、なんともオタクっぽい性格悪さうな立ち振る舞いで(すまん)、見てゐるとイライラしてくるのも確か(笑)。まぁかういふジャンルだから、それくらいの方が・・・と思ってゐたが、最近このジャンルにも「美形」のものどもが君臨し始めた。
Jacob Collier といふものは、かなりさはやかなイケメン系の青年で、ソフトな歌声や絶妙にニコやかな見栄えで、かなりウケてゐる。実力も本格派だ。
https://www.youtube.com/watch?v=4mudDt2v41c
Elise trouw といふ女性なんぞ、過剰にエロく、またエロいのを充分自覚しており、そのやうな映像が多数アップされてゐる。これも各楽器、歌とかなり本格派。
https://www.youtube.com/watch?v=Gl9GtO_vQxw
まぁこれらと同一に自分を語る事はないにしても、こちらとしてはループマシンの勃興期から共に歩んできた自負はある。やがてたれが見ても「じいさん」と呼ばれるやうな見かけになって、さりげなくループを使ってゐる、といふところに活路を見出したいものである。
その頃になって初めて「ワシの若い頃は・・」といふ訓示を垂れることが出来るのだ。
・・にしてもこのElise trouwのエロさはけしからん。
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