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2017年10月18日23:47

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聖書の翻訳(漢文訳や日本語訳)メモ

今年の6月、京都市左京区の円光寺(真宗大谷派)で、1855年に香港で発行された漢文の聖書「代表訳本」が見つかった。
ちょっと気になっていたので、聖書の翻訳についてのメモ。

「当時中国で布教していたプロテスタント教団の代表者たちが編集会議をつくり、それまでの漢文聖書の不正確な訳語や稚拙な表現を排除する目的で翻訳、発行した。香港では54年に新約、55年に旧約の出版が始まり、今回見つかった聖書の旧約部分は初版にあたる。」(京都新聞)
とのことだが、聖書の翻訳(漢文訳や日本語訳)は、もっと前からあったのではないかと思ったら、少なくとも日本語訳はあった。

J.Saris 『日本渡航記』の1613年10月9日条に、京都のイエズス会のコレジョ(学院)で、印刷された新約聖書を見たと、記録している。
それはまた、在華耶蘇会士P.Intorcetta によると、「小型のフォリオ版」であったという。
しかし、この本は現存せず、それ以上のことはわからないという。

その後、部分訳はあるが、福音書全訳は出なかったようで、現存している日本語訳は、天理図書館が所蔵しているギュツラフ訳の『約翰福音書』(新加坡 Singapore 堅夏書院 1837年)とベッテルハイム訳の『路加伝福音書』(香港 1855年)など、プロテスタント系の翻訳だったようだ。

こんなことに時間を使ってもと思いつつ、寄り道は 性格だね。
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