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2017年07月23日22:22

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ヴァイオリン職人に感動!

NHKの「クラシック音楽館」を観てたら、知る人ぞ知る、
ヴァイオリンの修理職人、名古屋「シャコンヌ」の窪田さんが出演されていました。
彼は、ストラディやアマティといった、いわゆるオールドの名器を
徹底研究されている方です。
窪田さん曰く、「名器は、ニスを剥がしたヴァイオリンの板を叩くと
どこを叩いても同じ音程がする」
だから修理するときは、そこにこだわって、
コツコツとヴァイオリンを叩きながら、同じ音程がするまで板を削っていくそうです。

窪田さんの修理したヴァイオリンを音響科学的に計ってみると、
オールドが持っている力をそのまま引き出す音に戻っていた
そうです。
窪田さんは言います。

「弦楽器っていうのは、オーケストラの主役。
ソロでやっても負けないわけだ。もちろん調整が必要だけれど、
良い楽器は3000人くらいのホールでやっても一番後ろまで遠鳴りする」

「たとえば、よくいうんだけど、月っていうのはずっと地球の周りを回っていて落ちてこない。
不思議だよね。バイオリンもそういうことだと思うんだ」

「厳密につくられたストラディバリウスはなんの無駄もない。
全部が利用されて、純粋な響きだけでうつくしい音がでる。
それはまさに宇宙の法則のようで、この小さな箱の中で
これだけの音が鳴るのがすごいなって思うんだ」

……スゴイ言葉ですね。競馬でああだこうだ、言ってる自分を
反省しました。
この番組を観て、もうひとつラッキーだったのは、
ジェームス・エーネスというヴァイオリン奏者を知ったこと。
端正で仰々しいところがひとつもないのに、きちんとパッションが感じられる、素敵な演奏でした。

いやー、アホな競馬を忘れるいい時間でした。

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