ギリシャ(希)語のアリストテレス『DE ANIMA(魂について)』を読了した。夏前という想定より大幅に早まったのは、次の本が届いているので少しペースを上げ、毎夕5時から始めるギリシャ語の時間を4時からにした結果だろう。2014年8月1日〜2017年5月17日(2年9か月)。最終大学ノートは9冊目に入ったところだった。
この本を読み終わるということは同時に3冊の翻訳も読み終わるので4冊まとめて読了となる。それらの本も挙げておきたい。お世話になった。
★『心とは何か』(桑子敏雄訳) 講談社学術文庫 には一回目読了日が 2009/11/17 と書き込まれている。二度目読了日の本日を追加。
★『霊魂論』(山本光雄訳) 岩波書店 旧版アリストテレス全集6 には一回目読了日 2013/11/01 と書き込まれている。同上。
★『魂について』(中畑正志訳)岩波書店 新版アリストテレス全集7 は今回が初なので 2017/05/17 と読了日を書き込む。こうしてみてみると4年ごとに読んでいるようだ。
この読書は世の中に対して何の役にも立たない。すでに訳書(それぞれ優秀な訳だと感心している)があるし、自分で訳した文章は誤訳だらけで人には見せられない。できの悪い学生が演習でたどたどしく翻訳しているようなものである。ほぼ毎日(土日祝は休み)これを行い、最初のテキスト『パイドン』(プラトン)以来、7年超が過ぎた。難しい部分は苦悩に満ちた時間になるが、それでも全体としては、取り組んでいる時にある安らぎを与えられる。不思議だ。
明日からは同じ著者による『形而上学』に入る。前にも書いたが、いつか読み終えることができると思うのは遠い未来への夢まぼろしのようなものだが、一応の概算では80歳くらいまで元気で、意欲を失わなければ可能性はあるかもしれない。今より早く読めるようになるか、と思うのも多少の楽しみである。岩波のアリストテレス全集新版ではまだ同書は翻訳されていないが、担当した研究者には責任重大な仕事となるだろう。早く出てほしいものだ。
『魂について』は一応読了なので翻訳書のレビューを別途書く予定。
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