20数年にわたり車を所有してゐる。
壱台目は結婚祝いに友人がくれたボロボロの軽自動車だった。
二台目以降は自費で購入したが、色や社は異なるものの、すべて「軽のバン」である。
以前、冷蔵庫のやうにデカく人生のやうに重い、アンペグのベースアンプを所有しており、これを載せ、運ぶ為には軽バンしかない、といふ処で初代車を買ったが、巨大アンプを手放したあとも、づっと軽バンに乗ってゐる。
今はピヤノ(電気)や音響機材一式を載せるのに役立ってゐる。
ジェンベを12コ積めたときは、なにより誇らしかった。
ワシにとって、車とは軽バンの事、なのだ。
「車中泊」もする。
いちをう何処でも寝られるやうに、敷板と敷物、寝袋、鍋、薬缶などを完備してゐる。
一時は畳まで敷いてゐた。
・・・が、これが、わざわざ「よしけふは車中泊をするぞ!」と思って出かけぬ限り、なかなか車で暮らすやうな機会はない。
例えば、遠征先のライヴ後に車で寝るつもりでゐても、対バンやお客さんなど、打ち解けた人から「そんなところに寝んでウチへ泊まれ」と云はれる事が多い。
人情もなかなか捨てたものではないのである。
そしてホンマにいざ、車で寝るとなっても、よくあるキャンピングカーのやうな、棚があって机があってキッチンがあって・・・のやうな設備はなくても良い。
ワシの経験から云へば、横になって暖を取れさえすれば充分。
寝袋と湯たんぽで良い。
コンロもカセットコンロのちーさいやつを積んでおれば充分。
だがまぁ、車の後部にキチンやシンクがあり、ベッドが常備されてゐて、電源の供給も出来る、といふキャンピングカーの佇まいが、オトコの旅心、を刺激しまくるのは確かだ。
ロマンなのだ。
てことで来年は、ひとり車を転がしての車中泊ソロツアーなどもせん、と計画中。
あくまで予定。
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