日本のアニメに「合体メカ」といふジャンルがある。
ワシの知る限り、あれの最初は「ゲッターロボ」だと思ふのだが、まぁふたつ以上の機械が組み合わされ、ひとつの別の形になる、といふもの。
メカが変形す、といふ意味では、あの壮大な「トランスフォーマー」の始祖とも云へる。
あれがなんの材質で出来てるのか知らんが、よぅ高速で動きながら、あんだけピチっとハマるよな、とか、ハマったあとにあんだけ動いて、なんで外れんのだらう?などと思ふ。
ましてやゲッターロボって、殴り合ってなかったっけか?
細かいツッコミは無尽蔵にあるとして、やはりあぁ云ふメカは、「大きなお友達」の永遠のアコガレなのだらう。車などのメカに興味のないワシですら、ゲッターロボには驚喜した憶えがある。
働く車達、にも男にはアコガレがあるのだ。
沿道で働いてゐるショベルカーやクレーン、ユンボなどの動きに、ぢっと見入ってゐる男達、は少なくない。
ワシが幼い頃、親父がよく「船、観に行くか?」と云ってワシをチャリの後ろに載せ、港まで走った。岸辺に座り、浚渫船やサルベージ船の働きを、親子でいつまでも飽きる事なく眺めてゐた。
いい時代だった。
上述したトランスフォーマーには、無駄にエロいヒロインも登場す。
こもまた男のアコガレ。
軍隊も出る。銃器もまた、男は憧れるのだ。
強い軍隊、変形するメカ、エロいヒロイン。
資金にものを云はせて作り上げた、壮大な男の妄想、である。
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