緋鯉軍団が優勝した。
よござんした、と思ふ。
市内一円は歓声と歓喜に包まれ、さぞやハイでハッピーな雰囲気であったらう。
選手達の健闘を称えやう。
四半世紀ぶりのリーグ優勝に、まさに人々が我を忘れて歓喜するのだ。
そは素晴らしい。
怪我のないやうに、とは思ふ。
かういふ時、浮かれ騒いで、ど〜しても莫迦なことをやってしまふ人がゐる。
川にダイブするもの。
サンダース軍曹の彫像を川に投げ込むもの。
裸で目抜き通りを走るもの。
通行人にビールを浴びせかけるもの。
人ごみにまぎれて女性に狼藉をはたらくもの。
この日ばかりは羽目を外しても良い、とは分からんでもない。
だが、社会的な迷惑行為をしても○、といふことではない。
肩を組んで歓楽街を練り歩く、その程度ならいくらでもやれば良い。
道行く全ての人にハイタッチする、もよからう。
だが、怪我人や死人が出てはいけない。
この勝利を、誰より嬉しく、誇りに思ってゐるのは緋鯉の選手たちだ。
彼らの喜びに水を刺すやうな事件があってはならない。
ワシは、と云へば こんな日に限って、市内繁華街のど真ん中で唄わねばならん。
やれやれ。
ログインしてコメントを確認・投稿する