数年前までイグアナを飼ってゐた話しは知っておられるか・・・。
正確には「グリーン・イグアナ」といふ。
学名を「イグアナ・イグアナ・イグアナ」。
イグアナの中のイグアナ、てかんぢなのだが、まぁちょいと大型の爬虫類である。
大きいものになると1mは越え、体重も3〜4kgに迫るが、完全草食の、いたってのろまでおとなしい生き物だ。
生物界の食物連鎖でのニッチはたいへん低く、『虫以上、鳥以下』、つまり昆虫類以外のすべてに補食される、といふ処にゐる。
彼らの行動を見てゐると、無理もない、と思ふ。
危険回避のために彼らがする行動の基本は「目をつぶる」といふものだ。
イヤなもの、怖いものが迫ると彼らは、目を閉じ、ぢっとしてしまふ。
「穫ってくれ」と云ってるやうなものだ。
結構な力の顎と、鋭いかぎ爪(木登り用)を持ってゐるのだから、立ち向かえばそれなりに強からうに、と思ふも、彼らはしない。
発情期には見境無く噛み付いて来やがるくせに、自らの危機には立ち向かわない。
修行の足りないニンゲンと同じだなぁ、とフと思ったのだ。
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