4年前のけふ、ウチで15年生きたグリーンイグアナが逝った。
「うさぎ」といふ名の巨大なとかげだった。
昨日の夢に、姿形はうさぎにそっくりで、しかし眼が猫の瞳孔のやうに縦型で、しかも他のトカゲを襲って喰ふ、と云ふ凶暴なとかげが出て来た。
ウチの「うさぎ」は野菜を喰ふ、至ってのろまでおとなしいトカゲだった。
犬猫と違い、何を考へてゐるのかはさっぱり分からぬのだが、気分よく寛いでゐる様子、てのは分かるやうになってはゐた。
晩年、その様子を唄にした。
どこでも演ったことはないのだが、気に入ってゐる曲である。
「うさぎの午後」
君のあくび 音もなく 日差し浴びて
黒い瞳に 映り込む 午後の窓辺に
もしかしたら 心が 通い合ったやうな
そんな風が 吹いてる 緑の肌
時を刻む 水の音 なんかイイね
ログインしてコメントを確認・投稿する