久しぶりに日記。
親が買っていた地図のスキャンをした。
先ずは「最新大亜細亜地図」。
雑誌「キング」の昭和12年新年号の附録だったらしい。
「キング」は日本出版史上初めて発行部数100万部を突破した国民的雑誌で、大日本雄辯會講談社はそれで大きくなったような会社ではないかと思うのだが、この地図一枚でも工夫があって、感心させられる。
例えばここ。
地図の縁がはみ出しになっていて、千島列島の占守島まで入れている。
あとちょっとはみ出していれば見られるのにと思う読者の気持ちを捕まえる工夫だ。
カムチャッカ半島西方の「北洋漁區」は、領海が三海里だった時代、日本の主要なカニ漁場で、小林多喜二の「蟹工船」(1928年)を連想したりする。
思えば、先行する「戦艦ポチョムキン」(1925年)みたいな結末だったんだなぁと思ったりするのだが、これが自分流の地図の楽しみ方なのだ。
この地図には、各国の軍事力なんかも書いてある。
軍事力を書き出すというのは、時代を感じさせる。
これはソ連の部分だが、極東の軍事力を戦車2千両とするのは、正確かどうかは別にして、ノモンハン事件でソ連が投入した戦車が5000兩であったというのを連想して、なるほどと思ったりする。
艦船の保有数なんかも書いてありが、当然のごとく軍艦。
右書き左書き、どっちもありなのは笑えるけど、これも読者の注目を集めるやり方とすればヌヌっと感心できる。
英領印度であるが、緑色のポルトガルの植民地が残るのも時代だ。
貿易関係のグラフも、読者の関心事だったろう。
とにかく面白い地図なのだが、何度も開閉したらしく、折り目から切れてバラバラ。
現物はこれ以上弄り回すと、見られないようになりそうなので、スキャンして画像にするのはやむを得ない措置でもある。
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