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2019年02月12日13:57

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尹 東柱

Eテレ[こころの時代」で、詩人の尹 東柱(윤동주 1917年12月30日- 1945年2月16日)を取り上げていた。
日本との関係が深く、本国では誰もが知っていている人物、でも、日本ではあまり知られていない人(例えば戚継光のように)はいるのだが、この人もそういう人物だったと思う。
私が尹 東柱を知ったのも、朝鮮のことを意欲的に学んでいた20〜30代ではなく、平成も後半に入ってからだった。
彼の詩は、金芝河のような激烈なものではなく、もっとナイーブで、「風が吹いて(바람이 불어)」など、韓国語で朗読すると、八木重吉の詩を読んでいるような繊細さと、心地よい言葉のリズムを感じる。

바람이 불어

바람이 어디로부터 불어와
어디로 불러가는것일가,

바람이 부는데
내 괴로움에는 리유가 없다.

내 괴로움에는 리유가 없을가,

단 한 녀자를 사랑한 일도 없다.
시대를 슬퍼한 일도 없다.

바람이 자꾸 부는데
내 발이 반석우에 섰다.

강물이 자꾸 흐르는데
내 발이 언덕우에 섰다.

(「風が吹いて」

風がどこから吹いてきて
どこへ吹かれていくのか

風がしきりに吹いているが
私の苦しみには理由がない

私の苦しみには理由がないのか

一人の女を愛したこともない
時代を悲しんだこともない

風がしきりに吹いているが
私の足は岩の上に立っている

川の水が絶え間なく流れているが
私の足は丘の上に立っている)

彼は同志社大学の学生だった時に、朝鮮独立活動をしていた従兄の宋夢奎と同様、治安維持法違反で特高警察に逮捕され、裁判で懲役2年の判決が言い渡され、福岡刑務所に服役中、死亡した。翌月、宋夢奎も獄死している。
拷問や人体実験に使われたなどの説もあるが、その死については よくわからないようだ。
ただ、こんな詩人を殺すような社会が、いいわけはないと思う。
改めて、そんなことを考えていた。

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