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2026年10月18日00:12

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僕は基本的に“ホラー映画”は嫌いなのですが、この映画とほか何本かは大切にしたいと思っています。テレンス・フィッシャー監督「吸血鬼ドラキュラ」(1958)。

たまたまCS局ムービープラスで放送してくれたので、AVC録画して見ました。そしたらびっくりするほど画質がいい。2014年09月10日の日記に見たと書いていますから、12年前ですね。そのときのことはほとんど覚えていませんでしたが、11歳のころに見た記憶とはバッチリ一致していました(あたりまえですね)。

今回AVC録画したので、とにかく画質がいいことに驚愕。ハマー・プロのこういう映画なんか、三流劇場でたいした宣伝もせず、映画館の看板を頼りに時間つぶしするための観客が見に行く映画です。それなのに「エクソシスト」の大ヒット後、ホラー映画というものが注目され、その大仰なもてはやし方には苦々しく思っています。

なぜなら僕は、子供のころこういう“怖い映画”を見た晩には、必ずと行っていいほど“うなされた”もので。怖い夢を見ている僕自身がまず嫌なのに、そのうなされ声に目を覚ました母親たちが文句を言うから頭にきたしだい。いちばん怖い思いをしている人間を叱るんじゃねぇよ!

さすがに大人になってからは夢見てうなされることはありませんでしたが、安手のホラー特有の“こんな程度で怖がるやろ”という、観客をバカにした作りが大嫌いなのです。つまり何もないくせにやたらとカメラを振り回し、きちんと対象物を見せることなく怖がらせるなんてのは、サイテーです。

でも「エクソシスト」という映画は、実にきちんとしてましたね。まず金をかけて作っているから画面がしっかりしてます。今回のプリント、実に状態がいい。4Kレストアしたのは間違いないようです。しかし、日本のフィルム・アーカイヴで発見された85分版ではなく、以前からあった82分版でした。

どこが違うか、気になる方はご自分でご確認ください。その3分間でこの映画の価値が変わるとでも宣う方は、どうぞそっち方面に行ってください。僕は、正々堂々とドラキュラ映画を作ったテレンス・フィッシャー監督に拍手を送るだけです。何よりも、ドラキュラに襲われた女性たちのあの官能的な表情だけでも、ハナマルを差し上げたい。

初見のときは11歳ですから、まだ何も性について知らないころでした。もっとも80近くなった今でも、どこまで知ってるねん?と言われたら一言もない。そそくさと道頓堀の古本屋へでも行って、「裏窓」か「奇譚倶楽部」を探しますわ。って、これはまた別の話ですな。あかんあかん、阪神の野郎がCS4連敗してしもたから、動揺しっぱなしや。

しかし、この「吸血鬼ドラキュラ」という映画は、2026年春先の�盒桐攷佑砲茲覲�幕10連勝に近い快感があります。あの外角低めへ滑るように走るストレートの威力、まさにそんな感じ。いやウィリアム・フリードキン監督の「エクソシスト」と比べても、映画の実力として遜色ないように思います。あっちはMLBの大谷翔平ですわ。

imdbのトリビアによると、製作費は8万ポンド(当時の日本円で8000万円強)でしたが、興収は2500万ドル(当時の日本円で90億円)だったそうです。そのわりにハマー・プロって、この「吸血鬼ドラキュラ」以下なちゃちい映画しか作ってませんね。この「吸血鬼ドラキュラ」が金字塔だけど、縮小再生産に終わったのは情けない。

今回も、被害者の兄であり、妻までドラキュラの毒牙にかかるアーサー・ホルムウッドを演じたマイク・ガフ、ほかに何に出てたっけ?と悩んでしまいました。そしたら「バットマン」の執事だったんですね。ようやく顔と名前が一致しました。ティム・バートン監督が多用する訳です。しかし「恋」とか渋いのにも出てる。

そうそう、今回の素材はアメリカン・ビスタでした。imdbには1:1.75がアメリカ版の比率だとあります。そう言われると、上下に黒味が見えないから、その比率なのかも。しかし、バストショットがことごとく顔だけになっているあたり、1:1.37か4:3のネガを、16:9用にアジャストしたんじゃないでしょうか。

それでも、ミッチェルのカメラの動きが下手くそな部分まで、きちんと再現されていますから、この4Kレストア版は永久保存したいと思います。写真1はメインタイトル。この原題だけだと無声映画時代のアメリカ映画と混同されるからと、アメリカ公開タイトルは「Horror of Dracula」となっています。写真2が、きちんとした男前のクリストファー・リー。そして写真3がマイケル・ガフです。

そして、これ以外に大事にしたいホラー作品は、もちろん「血とバラ」と、フレディ・フランシス監督の「テラー博士の恐怖」(1965)です。マイケル・パウエル監督の「血を吸うカメラ」もかな。まだまだ、いろいろありそうです(笑)。
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