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2026年10月10日00:05

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なんかスキッとせん西部劇でした。ジェリー・ソープ監督「ガンマンの対決」(1968)。

何がスッキリしないかというと、主人公たちの人間性です。主人公のローン・ワーフィールド(グレン・フォード)は、街の真ん中で若造にガンファイトを挑まれます。しかしローンは丸腰。ということで、若造が持っていたもう一丁のピストルを投げ与え、“拾え!”と言う。それに対してローンは、その拳銃を足で水たまりに蹴飛ばし、勝負しない。

そして場面替わって、ローンの妻や子供たちがアパッチに拐われたという話になり、2か月前に襲撃された自宅には、妻アンジー(バーバラ・バブコック)と“結婚の約束をしていた”と話すオーウェン・フォーブス(アーサー・ケネディ)が待ち構えています。いろいろあって、ローンはオーウェンと妻たちを探す旅に出る。

そのあたりの描き方が乱暴で、どうも合点がいかないのでした。ディーン・ジャガー扮する行商人が、オツムのおかしい輩のように振る舞って見せたり(写真3)、ある町に駐屯している北軍の軍服を着ている一団が脱走兵だったりと、いろいろ“凝った”設定をやらかしている割に、それが生きていないのです。

監督はジェリー・ソープ。父親のリチャード・ソープは、ダーザン映画やプレスリー映画など、職業監督として名前は知っていますが、その息子の作品には、まず“見よう”という気が起こらない。なのになぜ録画したかと言うと、いちおう知らない映画だから念のためという“用心”からでした。DVD-Rが1枚数十円じゃなかったら録ってないで。

いちおうMGM映画ですが、もともとはテレビムービーの予定だったらしい。そのわりにはスコープサイズですけどね。騎兵隊のいる町にアパッチが襲撃してきて、背後から弓を射られた兵士がそのまま窓枠を突き破って家の中に倒れ込むなど、スタントという面からは“なかなか”な部分もあるのですが、どうもスキッとしません。

あるいはコレラが流行している町では、ロイヤル・ダノ扮する医師が孤軍奮闘しており、死にかけている少年に、“君は、もうすぐ死ぬ。だから抗うな。眠りを迎えるように、迎えろ”などと諭すのでした。それなりに脚本家たちも“本気”だったんかなぁとは思いますが、日本公開は「俺たちに鎖はない」(何たる邦題!)と二本立てだったようです。

つまり大阪で言えば、梅田シネマか東映ホールで1週間公開というやつ。東京だったらニュー東宝の地下か東映パラスか?←80年代になったら、ビデオ販促用にシネパトス、という雰囲気ですな。とりあえず「ガンマンの対決」はimdbで6.4。「俺たちに鎖はない」は5.3ですから、配給会社としては苦労したでしょう。地方の映画館も要らんでしょ。

けっきょくハリー・ディーン・スタントンが出ているくらいが“見どころ”でしょうか。とはいえすでに「暴力脱獄」の後ですね。「傍役グラフィティ」のときは未見でしたから、記載はなかったはず。表記も“ディーン・スタントン”だけですしね。とりあえず、特筆すべきことは何もない映画でした。
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