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2020年05月02日09:59

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国境なき“針と糸”

Eテレこころの時代で島田市で医療活動にあたっている医師のレシャードカレッド氏を取り上げていた。
彼はアフガニスタンの出身で、現地で医学部を卒業後、先進医療を学ぶために日本に来て、日本人と結婚し、日本国籍も得ている。
京都大学医学部を卒業し、島田市民病院で働いていたが、医療支援でイエメンに派遣されていた時には、結核が蔓延していたイエメンでの医療改善で、イエメンを、中東でも一番結核罹患率が低い国にした。
故国アフガニスタンへも私費で医薬品を持って行って医療活動に当たったりしていたが、日本に帰ってきて、松江の病院勤務になったとき、島田市からバスで多くの方が来て、島田に戻ってくれるよう陳情された。
そして島田で、医療活動をしている。

彼は、イスラム教徒ではあるのだが、教条主義でも原理主義でもない。
生き方のヒントを宗教から得ているというか、人を救い、人生を豊かにするために宗教があるという考え方で、神が絶対だとは思っていないように見える。

彼は、「手当て」という言葉が好きだという。
患者に手を当てる行為。
それだけで、人は安心するという。
医者と患者の信頼関係がなければ、医療は成り立たない。
そして、医者ができることは、治癒のための三分の一くらいの支援でしかないという。
他は、看護士とか家族とか、多くの方の力だという。
この謙虚さは、学ぶべきだろう。

また、「おかげさま」という言葉も好きだという。
こういう言葉を持っている民族は、そんなに多くないんじゃないかと言う。
アフガニスタンでは、三食あれば、二食は旅人に与え、一食で家族と共に飢えをしのぐという社会であったのに、武器を与え、部族同士で殺し合いをするようになってしまった。
(神の配慮だと思っていてもいいが)人のおかげさまで生きてこられたということ。
それに感謝して、恩返しをしていくということ。
そんな生き方をしていけるなら、イスラムも悪いことではないと思える。
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