「文藝春秋」が皇室関係者の執筆で、文芸春秋誌に掲載されたものの特集号を出していて、その冒頭に、こんな記事が載っている。
昭和天皇が皇太子時代の外遊でパリに行ったとき、エッフェル塔で土産物が買いたいと言い出した、
側近が欲しいというものを選び取って、さて支払いとなった時、現金を持っている者がいなかった。
それで、後に茨城新聞社の社長になる、記者の後藤武男に金を借りたというのだ。
なんとも微笑ましい逸話なのだが、『昭和天皇実録』を見ると大正10年6月2日のことで、裕仁皇太子は時に20歳だった。
皇后になる久邇宮良子女王へのお土産にしたいと思ったようだ。
行った先々で勲章などもらうのだが、エッフェル塔の模型の方が、良子女王に喜んでもらえると思ったようだ。
幼少期に弟宮たちと虫取りに行ったことなども書いてある『昭和天皇実録』だが、この時の記載は以下の通りで、なんだか味気ない。
正確には「天皇に金を貸した話」ではなく「皇太子に」なのだが、こうした逸話をみつけると、何となく楽しくなるものだと思う。
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