佐藤正午の長編小説、読了。
不倫相手と逃避行の後、2億の宝くじ
が当たり、人生がとんでないことに
なっていく女が主人公。
謎が謎を呼ぶミステリー仕立てで、一気に読んで
しまいました。
なかでも宝くじに当選したら貰える「その日から読む本」の
各章が小説の時々に挟み込まれるアイデアは抜群でした。
またこれを読んでると、なんだかわくわくするんです。
まるで自分が当たったみたいな気になってくるんだなぁ。
こんな感じです。
第一部・第一章
もうすぐあなたは、現金、小切手で、当せん金を受け取られることでしょう。当せん金を受け取ったら、まず最初にやらなければならないことーそれは、当せん金をとりあえず安全な場所に置くことです。
第二部・第四章
あなたに知ってほしいのは、人間にとって秘密を守るのはむずかしいということです。たとえひとりでも、あなたがだれかに当せんしたことを話したのなら、そこから少しずつうわさが広まっていくのは避けられないと考えたほうがよいでしょう。
明日、宝くじ買おうかな。
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