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2020年02月01日09:09

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ヘイ・デュード

カレーVS.ラーメン
最近よく考える

昔、子供の頃、東映マンガ祭りで「デビルマンVS.マジンガーZ」とか「ゲッターロボVS.マジンガーZ」なんていうのがあって、二大ヒーローが対決するのか？なんて思っていたのだが・・・「対決」や「対抗」ではなくて一緒に共闘していた

VS.には「～に対して」「～と比較して」という意味もある。
ライバル関係といえば適切であろうか・・・

カレーとラーメンっていうのは僕が少年時代の食の世界の二大スターであった。
それらは永遠のスターであって未来永劫変わらない・・・と思っていた

カレー・・・

ラーメン・・・

ところがそうはならなかった。
結果的にラーメンの一人勝ち(変な表現だなぁ

)。今や国民すべてがラーメン評論家といった状況だ。

それは何故だろう？・・・と考えてみた

それはカレーというものがイギリス経由で伝わった日本の洋食文化の範疇にずっとカテゴライズされてきたからじゃないか？
という仮説を立てた

つまりカレー粉の呪縛である。

スーパーの食品売り場、とりわけスナック菓子なんかを見るとやたらとカレー味というのが目につく・・・さてカレー味とは何か？
インドやパキスタンにはカレー味という概念はない・・・
それは結局カレー粉の味なのだ

C&Bやそれを日本流にアレンジしたSBのカレー粉の味だ。
これがやたらと出来が良かった。ゆえにカレー味を定義してしまい、味の概念、フレームワークを決定づけてしまった。
昔、秀樹が「リンゴと蜂蜜とろ～りとけてる♪」と唄っていたけど、まさにそのとおりで日本でカレーというとカレー粉の味をベースに自分の好みで変えるものという風に発展してきた。
そしてカレーというのは日本においては洋食であり、もともとレストランの味だった。
ゆえに高度成長期においては憧れの食べ物であって、当時は家庭の味とレストランのカレーでは歴然とした差があった。
今でこそフォンドボーディナーカレーなんていう商品もあるけど、フォンドボーにしてもブーケガルニにしても一般家庭では高嶺の華だった。
格式なのだ。それが仇になった。

一方でラーメンである。
ラーメンを普及させたのは屋台だ。
何もない戦後の焼け野原で人々はラーメンを啜り立ち上がってきた。
ラーメン普及と発展については機会があればゆっくりと言及したい・・・だけどラーメンっていうのの発展の陰には自由があった・・・遊びがあった・・・即ち間があった・・・と考えている。

そしてラーメンの場合にはこれがラーメンだ！と決める味の決め手がなかった。
よく取り沙汰されるカンスイであるが、それは味を支配する程の存在ではない。
人好き好きだとは思うが、僕は個人的には好きではない。

仙台のアーバンとサブアーバンの境目あたりに巨大な広場がある。
東北大学農学部の跡地である。
昭和の昔ならば、きっと子供たちの遊び場だったろう・・・
星飛雄馬が大リーグボールの特訓をして、ジャイアンはリサイタルを開催したかもしれない。

そんな事を考えながら街を歩く。

昭和の昔に比べて街は本当に清潔になった。

ネズミ年ということで正月からネズミを狙っている僕は未だに一匹のどぶネズミもスナップ出来てない。

安全、安心・・・それはそれでステキな事だけど、昭和の腕白育ちの雑草には無菌室の中で純粋培養されているような気さえする。

街にはマスクの水際ラインがある。

地上から１ｍちょっとの場所だ。

そんなカレーに今、変化が起きている

僕は今ちょっとカレーが気になっている

カレーの真髄、或いは本懐は何か？

それはやはり辛い事！！カレーは辛えなんて子供の頃くだらないダジャレを言ってたっけ

！

それは煮込みによる調和ではなく、混沌の中の粒立ちではないか？と個人的には思っている。
スパイスというのは日本料理では薬味としてアクセントにされるが、カレーとはそれらをVS.させる事によって相乗効果が生まれる。
薬味が主役なのだ！本来カレーとは薬膳なのだ！
良薬口に苦し、だからカレーは辛いのだ

クーラ・シェイカーというバンドがいた！
ヘイ・デュード♪
ビートルズとりわけジョージが作ったといわれるラーガ・ロック・・・シタールのドローンをベースにインド音階をのせ完成形と思われたラーガ・ロックを発展させた。

凄まじく上手い演奏だが、粒立ちがよく決して滑らかに調和しない荒削りのスパイス！カレーだと思った