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2019年04月12日22:00
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案山子
さだまさしさんの案山子である。
さだまさしさんというのは本当に素晴らしいメロディメーカーであると同時に素晴らしいストリーテラーだなあとつくづく思う
この歌詞は故郷を巣立ち都会で生きる息子を「案」ずる父親の心を本当に巧に描写している。
この曲になぜ案山子というタイトルをつけたのか？
確かに曲中に一度だけ雪をかぶった「案山子」が登場しそれに息子の姿を擬えたりするのだけど・・・
普段「かかし」というのはひらがなで認識しているんだけど漢字で書くと「案山子」なんだね・・・あ！って気づいた
つまり、さださんがあえて漢字の「案山子」を選んだのは田舎の「山」で「子」を「案」じている・・・即ち「案山子」こそが父親である自分自身なのではないか？という事だ
ちょっと間抜けでうら寂しくて・・・
話は変わるが先日、また雪が降った。
もっと劇的になるか？華やかになるか？と思ったけどそうでもない。
懐中電燈やら何やら試してはみるものの・・・
ちょっとさだまさしさんの雪を被った「案山子」ではないが・・・どこかうら寂しい。
雪の中勇ましく出かけてはみたものの・・・
写真には撮影者が必ず写るという。
男っていうのは本質的に寂しがりやの性分なんじゃないか？
そんなことも考えたりする。
今年もいろんな桜を撮る。
桜一つとっても実にいろんな表現がある。
ふと、いつものヒルクライムのサイクリングコースの中腹の公園で物憂げな女の子を見かける。
実はこの年頃の娘たちは何となく苦手なんだけど・・・勿論、コミュニケーションの対象としても表現の対象としてもだ。
何となくその年頃の女の子の憂いのようなものの輪郭をなぞってみる。
色気には程遠い・・・まあなんというか青臭い・・・思春期特有の「憂い」である。
「憂いとは優しさの蕾なり」
憂いという字に人を足すと「優しい」という字になる・・・つまり、その憂いが成熟すると女性特有の母性のような「優しさ」になるんじゃないだろうか？
そんな事を考えたりもする。
とかく母親っていうのはハンカチ持った？風邪ひいてない？とかやたらと心配性だ。
即ちやたらと「憂」う・・・
「憂い」というのは基本的に優しさなのだ。
使い方を間違うと「ウザい」のだけど
「仕事最近どう？」「疲れてない？」「飲み過ぎちゃだめよ」とかね・・・
「ねえ・・・ママ聞いてよ・・・」って感じだ。
男っていうのはいつまでもいい年して甘ったれだ。
いつまでも女性の母性にエクスキューズを求める。
ところが、男っていうのはそういうことをなかなか切り出せないもんだ。
そういう心配をおおぴらに出すことをかっこ悪いと思う男は・・・男っていうのは生意気くらいがちょうどいいのだ！一緒に酒でも飲みたいものだ！と野風僧を歌い無頼を装う。
また、さださんのように「金おくれ」の一言でもおふくろに元気な声を聞かせてやってくれとごまかすのだ。
元気な声を聞きたいのは本当は自分自身なのだ。
さて、ここで話は終わらない・・・
「案山子」をもう一回・・・即ち「山」を「案」ずる「子」と読みかえる
発展はいいのだけど僕を育んでくれた里山ってやつはどんどん切り開かれていく。
僕は里山の未来を案じ憂う案山子だ。
また、海側の復興ってやつもどうも遅々として進まなくって・・・
そんな中、復興庁は２０２１年に解散する・・・正直言って「憂」いは絶えない。
復興庁が無くなるという事は国の震災復興に関わる予算立てが無くなるという事だ。
即ち「寂しくないか？お金はあるか？」と心配してもらえなくなるわけだし・・「金おくれ」と無心する事も出来なくなるわけだ。
僕は僕を育んだ母として、父としての東北を憂う。
そんな憂いの中・・・政治家の失言・・・ちょっとイラついてしまった。普段なら特に気にならないとは思う。
基本的に僕は優しいのだ
そんな憂いが優しさに変わる日は来るのだろうか・・・
そういえば金八先生は人は悲しみが多いほど人には優しくできるとか歌ってた。
歌に教えられることが多いこの頃だ
♪
トライ・ア・リトル・´テンダネス♪
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