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2018年04月17日21:01

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イン・ドリームズ

先日、知り合いの付き合いでカスタム・カー・ショーに行った。
そんなに車とか詳しくないんだけど、まあ普通の男子なのでそれなりに楽しかった

一角で、まあショーの添え物のような感じだったけど、ちょっとした舞台がありそこでミニコンサートのようなものがあった

こっちの方は大好物である

ちょっと粋なオールディーズナンバーを奏でる連中がいて・・・

歳の頃は僕よりちょっと上くらいかなあ・・・多分、７０年代の後半くらいに日本でロカビリーがブームだった頃があって・・・そんな時代に公園とかで踊ってた世代じゃないのかなあ・・・クリーム・ソーダとかペパーミント、ピンク・ドラゴンとか着こなしてね

ちょっと考えてみると・・・震災以降、なんかイベントというとオールディーズバンドをよく見るなあって話。

その昔、ジョニー・ロットンという人がロックは死んだといったんだけど・・・それを受けてニール・ヤングという人が「ロックン・ロールは死んじゃいない。根付いているのさ・・・眼に見えるものがすべてじゃないぜ！」みたいな事を言った。

死んじゃいないなあ・・・ってホントにそう思っていて・・・よく人間は二度死ぬみたいな物言いがある。
一度目は、本人が死ぬ時。そして二度目の死はその人を覚えてる人が地上から消えてなくなる時・・・そういう意味においてロックンロールが死ぬって事はあり得ないんじゃないか？って思うの。
だって、たった３つのコードで出来ていてこんなに楽しいんだから

♪

子供だって思わず惹きつけられる・・・
こうやって根付いていくんだなあ・・・なんて思うの・・だって知ってる人が地上からいなくならないんだから

さて、死と言えば僕もいつか死ぬことになるんだろうけど・・・まあ、周りをみると終活とかいって身辺整理とかしているやつらもいて・・・まあ、病気とかのヤツも増えてるし、そう遠い話でもないんだけど・・・
個人的に死ぬならば春がいいなあって思っている

そして具体的にどんな死に方がいいか？と言うと・・・
前の晩から、桜の花を撮る

もう狂ったように・・・

夜通し撮り続ける。

ありとあらゆるアプローチで桜を撮る。

4GBのSDいっぱいになるくらい(果たしてその頃のSDの容量ってどれくらいか？わからないし、そもそも記録媒体もわからないが)

当然、被災地も撮りに行く（その頃にはもう被災地という言い方はしてないかもしれない）。

そして、その頃には復興を願い植えた桜はきっと子供の背丈くらいには育っているかもしれない。

車に乗って（その頃運転が出来るかどうか怪しいが・・・）国道６号を南下・・・福島の桜も撮る。
その頃には除染土が片付いていることを事を望む。

そして疲れ果てて僕は国道６号線のドライブインで一休み・・・

そこで食うのはカツカレーがいい（死ぬとは考えていないので最後の晩餐という意識はない）
そのカツカレーに添えられるコップの水にはスプーンが指してある。
金氣を切るとか都市伝説を２１世紀にもずっと信じている漢気のあるマスターがいる。
歳の頃は僕よりずっと下・・・だけどヤナギヤポマード（その頃あるのか？いや、今でもあるのか？）で撫でつけられたリーゼントスタイルのマスターだ。
ボーリング・シャツにサドルシューズ・・・

ふと、店の壁にはダーツ、床には埃を被ったジュークボックス・・・

おいおいこんなアナクロいもん今でもあんのかよ！と覗き込むとジーン・ビンセント、チャック・ベリー、バディ・ホリー、ロイ・オービソン、エディ・コクラン・・・
「おい！マスター冗談きついぜ！２０世紀の化石じゃねーか(￣ー￣)」
「お客さん、知ってますねえ・・・一曲おごりますよ(￣ー￣)」と１００円玉をトス・・・
あれこれと迷って・・・ロイ・オービソンのヴェルベット・ボイスをチョイス♪

僕は聞きなれたロイの聞きなれない歌を聴きながら・・・
(懐かしく新しいのがオールディーズの魅力だと思っているので、こういうシチュエーションで僕はプリティ・ウーマンやオンリー・ザ・ロンリーを選ばない)

デジカメのモニターをチンピング・・・ああ、まだまだ桜は撮りたんねえなあ・・・なんて思いながら・・・
勘定を済まして店を出る。

ふと、国道の反対側の駐車所に向かう途中に、意識が遠くなる・・・