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2019年03月26日11:29

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最近買った古本:水の都の古本市とたにまち月いち古書即売会など

 今月は二つの古書市を覗いてきました。ひとつは、3月中旬の「水の都の古本市」で、二日目がうまく大阪の麻雀会と当ったので行ってきました。二日目ともなると、朝なのに客の姿は少なく、のんびりと見ることができました。室内が暗く、私の視力では背文字が読み取りにくいのが瑕ですが。ここでは念願の探求書を入手。
矢野峰人譯『シモンズ選集』(アルス、大正10年12月、2000円)
→少し傷んでいるが致し方ないか。
佐藤彰『崩壊について』(中央公論美術出版、平成18年8月、1000円)
→こんな本が出ていたのは知らなんだ。建築史が専門で、教会の塔など東西の建物の崩壊について書いたもののようで、M・デシデリオやW・ベックフォード、J・ロマーノなどの名前が散見されます。

 先週末、大相撲大阪場所観戦日がちょうど「たにまち月いち」の初日で、朝一に駆けつけました。いつもの矢野書房と寸心堂で購入。
モーリス・メーテルランク杉本秀太郎訳『温室』(雪華社、85年4月、1500円)
『寺山修司歌集 帆歌』(短歌新聞社、昭和58年7月、300円)
→自選歌集と謳っているのに、「ノート」には「歌の選択から配列まで、すべて岸田理生さんにおねがいした」と書いてある。
「本の手帖 特集:詩の雑誌」(昭森社、昭和36年5月、300円)
「本の手帖 特集:豆本」(昭森社、昭和37年8月、300円)
「本の手帖 特集:詩と版画の交流」(昭森社、昭和37年11月、500円)
山崎正一『幻想と悟り―主体性の哲学の破壊と創造』(朝日出版社、昭和54年7月、300円)

 別の日、南森町の飲み会に合わせて、天神橋筋の古書店を回りました。駄楽屋書房で下記。
井口正俊/岩尾龍太郎編『異世界・ユートピア・物語』(九州大学出版会、01年4月、1000円)
 天牛書店では探求書が安く買えました。
小日向定次郎『D・G・ROSSETTI』(研究社、昭和9年4月、200円)
アーネスト・ダウスン小倉多加志訳『悲恋―ディレンマ』(白帝出版株式会社、54年7月、100円)
ロビン・スペンサー愛甲健児訳『唯美主義運動―Aesthetic Movement』(PARCO出版、80年6月、100円)

 大津在住の古本の師の病気見舞いに行く途中、奈良まで足を延ばして「柘榴ノ國」へ。ここも店主が退院したばかり。古い文庫本を二冊。
折口信夫『世々の歌びと』(角川文庫、昭和42年1月、380円)
栃折久美子『モロッコ革の本』(集英社文庫、昭和55年1月、150円)

 オークションでは、珍しい本をいろいろと入手することができました。
下條雄三譯『ペルシヤ・デカメロン』(文藝市場社、昭和4年11月、1080円)
→内容は、葉巻蘭也『ぺるしゃでかめろん』と同じで、フランツ・ブライ編の『ペルシャ・デカメロン』(独文)を訳したもののようだ。
 出品者のikakonbu3838さんは、「いかこんぶ」を逆さ読みすれば分かるように、「文庫櫂」さんで、このブログをご覧いただいているとのこと、ありがとうございます。日本橋電気屋街の裏手にあるお店には2回ほど行ったことがありますが、また一度寄せていただきます。
アンリ・ドゥ・レニエ鈴木斐子譯『生ける過去』(新潮社、大正15年5月、500円)
→この本の存在は知っていたが、初めて見た。
塚本邦雄『樹映交感』(季節社、83年11月、1630円)
高貝弘也『露光』(書肆山田、10年10月、500円)
安齋千秋『フランス・ロマン主義とエゾテリスム』(近代文藝社、96年1月、716円)
吉田敦彦『鬼と悪魔の神話学』(青土社、06年5月、500円)

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