甲子園での勝負は残念だったけど、
東筑を率いる監督の談話があまりに
かっこいいので感激しました。
それは、こんなところ。
――生徒に考えさせる野球をしていると。
「自主性は大事です。僕が考えなくても、生徒もバカじゃないから自分たちで考えている」
■「野球部は人間力を育てるところ」は違う
――個々にもそんなに話すことはない?
「ないですね。放っておいた方が自主性を与えられる。でも、放任じゃない。
自由を与えてるけど、行動は見ているので。野球よりも生活態度や
学校での態度を小耳に挟んで怒ることの方が多い。
『野球(部)は人間力を育てるところ』なんて言うけど違う。
悪さをしないために野球をやってるみたいな学校もあるでしょう。
でも、野球に縛られたものが外れたら結局ダメになりますよ。
ある他校の私立で、謹慎になった学校の先生が
『曲がった竹を真っすぐな竹に縛り付けて一生懸命に真っすぐにしようと
思っても絶対に無理』と言っていたのを覚えています。
素行が悪くても野球がうまいから、といって取るのはダメという話ですよね。
挨拶して舌を出してる子がいたり、監督がいなくなってタガが外れる子もいるかもしれない」
……このクールさ、的確さ。生徒を信じてるからこその
発言だと思います。
改めて、東筑高校ってすごいな―と、思いました。
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