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2016年10月15日11:23

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秋晴れのmixi日記112

youtubeなどを巡り歩いてゐると、「喧嘩動画」といふのに行き当たる事がある。

因縁を付け合うだけのものから、ホンマに殴り合って片っぽが瀕死に到るものまで、結構エグいのもあったりして、さういふのを見ると、あぁ喧嘩はやはりよくないね、と思ふ。

一般的に「戦闘民族」と云はれてゐるロシア人同士の諍いの動画なぞ見ると、「まだやるのか?」と思ふほど、執拗に攻撃し合ってゐて、日本人同士ならここまで深追いせぬうちに、どちらかが手を引くだらう、と云ふやうな処から、また殴り合いが始まったりもす。

仲裁に入ったもの同士が、別の殴り合いを始めたりもす。
それをまた、あまり「たいした事ない」風で、普通の人が眺めてたりす。

さういふ民族性、と云ってしまってはバッシングを受けるだらうか。


カマキリといふ昆虫がゐる。

カマキリは「動くものなら何でも捕食す」といふ習性がある。
自分よりはるかに大きな鳥やネズミまでも、その巨大な鎌で捕らえ、貪り喰ふのだ。

そは同種の中でも例外ではなく、交尾の為に近づいて来るオスをも、恐ろしくも補食する。
カマキリ間での「愛」は文字通り命がけなのだ。

そこで、オスのカマキリは交尾する為に、メスに「捧げもの」をす。
自分が捕らえた虫や小動物を、メスに差し出す。
して、メスがそれに気を取られてゐるうちにメイクラヴするのだ。

だが、それとて命がけであり、メスは我に帰った途端、やはりオスを「捕食対象」と見なし、襲いかかって来る。
晴れて交尾は成し遂げたものの、その後あはれにも貪り食われてしまふカマキリを、「無情」以外のどんな言葉で表現しうるか。

しかたない。
自分以外は全て捕食の対象。
カマキリはさういふ生き物なのだ。

カマキリに生まれなくて良かった、と思ふ。


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