日々だいたい半数以上に近い物が嫌いなワシだが、最近流行ってゐる言葉で嫌いなのが
「女子力」
といふやつだ。
女性らしい、といふ事をナニカのバロメーターに置き換え、との事なのであらうが、まぁそれ自体はよろしい。
が、例えば料理が上手な人間に対し『女子力が高い』といふのは完全に誤用である。
古今東西、男女問わず料理上手は存在するし、例えば割烹の板前さんなどに「女子力が高い」などとは云はぬであらうし、そもそもプロの料理人に「女子力」などと誰も持ち出すまい。
それと同じやうに、料理、炊事、裁縫、その他雑務諸々をこなす昔ながらの専業主婦に対して「女子力が高い」等と云ふはフトドキ千万。
つまりこれは、完全に語法を誤った言葉なのである。
ワシは女房が旦那を「主人」と呼ぶことさえ嫌悪感を覚える人間なので、まぁ極端なのだが、男女の社会意義は変わりつつあるのだ。
やれることはやれる人間がやればよろしい。
男も女も関係ない。
女子力も男子力も関係ない。
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