音楽の印税、てのがあって
真偽のほどは分からんのだが(印税生活をした事がないので)、噂によると
歌唱、作詞、作曲、編曲、それぞれ¥3づつなのださうな。
つまり自作自演・・・作詞作曲アレンジ歌唱を全てひとりが演って、そのレコードが壱枚売れると、その人に¥12づつ入る。
歌唱だけなら、レコードを100枚売っても\300しか実入りがない、といふ。
こは、もともと日本の音楽産業が、薄利多売といふ概念の元に作り上げられたものであり、色んな側面から見ても、ビジネスとしては失敗してゐるモデルケースとも云へる。
本来、生産と供給(といふのかなんなのか)はもう少しフェアなバランスであるべきで、たとえ広い拡散がその最大目的だとしても、あまりに作り手に割が合わない。
井上陽水氏が、まだ売れなかった頃、場末のバァなどをドサ廻りして唄ってゐたさうだ。
その場でレコードを売ろうとしたとき、こんなやりとりがあったと云ふ。
客「このレコード壱枚売ってお前にいくら入るのだ?」
陽水「・・・9円です」
客「ぢゃあ、レコードは買わん代わりに、お前に10円やるよ」
陽水「・・・・」
このエピソードの信憑性は定かではないが(ありさうな話ではある)、まぁ大同小異なのが、日本の音楽産業。
さういふシステムに背を向ける処から発生した筈のインディーズ・レーベルが全く同じ事をしてゐるのが笑いぐさではあるが。
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