ここん処、街なかや飲食店で、年配の男性が連れの女性に対し「あなた」と呼びかける局面に遭遇する。
「あなたは烏龍茶にしなさい。私はビールを・・・」
とか
「ここはあなたの好きなタイプのうどん屋だね」
とか。
素敵だ、と思ふ。
たいへん紳士的で素晴らしい。
ワシがラヂヲで喋ってるのを聞いてくれた友人が「喋りが上品だ」と云った。
だが、実生活ではともかく、ラヂヲで自分を「俺」とか、対話相手を「お前」とか呼ぼうものなら、ものすごく下品に聴こえるのだ。
ラヂヲDJにもさういふのがゐるが、とても下品だ。
やってはいけない、と思ってゐる。
ステージ上でも、観客に対して「お前ら」などと平気で呼びかける輩がゐるが、あれはいただけない。
絶対ダメだ。
女性に対し、自然に「あなた」と呼びかけられるやうな、そんな老紳士になりたい、と思ふ。
品位は全てに優先されるべきものである。
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