夜からまた雨らしいmixi日記68

「セッション」といふ映画がオモロさうだ。

プロのドラマーを目指す誰かがナニかで鬼インストラクターのしごきがどぅのこぅの、といふ、まぁさういふストーリィのやうだ。

トレーラーには口答えする生徒にビンタを喰らわせるシーンなどもある。

今の日本では、そのやうなレッスンをしやうものなら即刻問題になる。
なにしろ、教室前の道路で餓鬼を遊ばせてゐる親を注意しただけで「どうなっておるのか？」とクレームがつく狂った国だ。

ワシのレッスンには、生徒から「千本ノック」といふ名で怖れられてゐるメソッドがある。

一定のメカニカルなフレーズを、徐々に難易度とテンポを上げながら、1時間近くひたすら弾き続けるトレーニングだ。
さういふトレーニングをやったことがない生徒は、まず間違いなく出来ない。

これをやると、単純に「地力」がつく。

ノリだのグルーヴだの、16分音符を30分弾き続けられる地力のないやつが語るには千年早い、といふのがワシの持論だ。

タマにそれに付いて来る生徒がゐる。

さういふ奴はだいたい後にプロになる。

「指のフォームや弾き姿がワシにそっくりだ」と云はれるらしひ。