mixiユーザー(id:2281137)

2014年11月27日11:10

90 view

晴れた朝のmixi日記84

映画音楽から音楽に入った、と云ふこともあり、今でも「映像と音楽」といふものにはたいへん興味がある。

だが、所謂「環境音楽」のやうなものには少し抵抗があり、それが音楽単体としても一定以上のクゥオリティを持つべきものである、と考へてゐる。

以前、古いサイレント映画に音楽をつける、と云ふ仕事があった。

サックスの名手 藤井政美 と共に取り組んだプロジェクトだった。
即興で演るのではなく、ちゃんと場面場面に則した曲を幾つか作り、二人で映像を流しながら何度も練習し、挑んだ。

その本番として、広島市映像文化ライブラリにて「サイレント映画と音楽のコラボ」といふイベントが組まれた。

古い映画ファンや好事家が多数訪れ、会場は満員。
我々はスクリーンに向かい、映像に音をかぶせ、お客はその双方を見る、と云ふ演出だった。
素晴らしいプロジェクトだったと思ふ。

おおむね好評で、会場を出て行くお客さまから何度も高い賛辞をいただいた。
我々も楽しかった。

後日、送られてきた会場アンケートに目を通した。
おおむね好評だった。

中に『音声がないのは何故か?』
『古い映画は台詞がないのがつまらない』
といふ意見があった。

世の中には、こんなに「分からず屋」が存在する。

8 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する