第12章 真昼の闇 真昼の陽光さえ通さぬ森の闇の中、全ての色彩を失い緑の濃淡一色に染められた乙女は夜の訪れをひたすら待ち続けていた。 もはや昼の世界に拒まれて久しいその身は、陽光に満ちた外の世界を知覚するすべを持たなかった。夜の闇の下でなら
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