第14章 黒い小川 バドルの正面に立っていたのは、古えの言い伝えどおりの姿をした妖女だった。 おりしも登り始めた月の光に正面から照らされて、宵闇に冴え冴えと輝く大きくうねる金色の髪。赤い宝玉を正面にはめ込んだ簡素な白銀の冠。抜けるように白い
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