mixiユーザー(id:64140848)

2018年01月06日10:53

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現実がまずあって科学法則がある。その逆ではない。

SFのタイムトラベルものは夢があって楽しい。私も大好きである。しかし、SFはあくまでフィクションであって、実は科学的でも何でもない。

アインシュタインの相対性理論が発表されてからというもの、科学が進歩すれば時間の中を自由に行き来できるかのようなファンタジーが一般化されている。確かに高速で飛ぶロケットで旅行すればウラシマ効果があることは実証されている。亜光速ロケットに乗って地球に帰還した時は、西暦3000年になっていたということがありうるかもしれない。

しかし、それをタイムトラベルと呼んでいいかどうかは分からない。亜光速ロケットの中ではあらゆるプロセスがゆっくり進む。いわば乗組員は「冬眠」していたような状態で、一貫して同じ世界にいたからである。それでも。あえて言えば1000年後の未来の世界に行ったと言えるかもしれない。

しかし、過去の世界に行くことはできない。過去の世界に行くには、われわれの住むこの世界とは別に過去の世界が実在しなければならないからである。現在のところ、そのような兆候は一切発見されていない。

にもかかわらず、科学者の中には数式をいじくれば神秘的な現象が発現するかのように考える人もいる。

もしかしたらタイムトラベルも可能かもしれないが、現在のところはそのような可能性について云々できるようないかなる根拠も見出されていない、ということは肝に銘じておくべきだと思う。現実がまずあって科学法則がある。その逆ではないからだ。

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