四天王寺、京都勧業館とも所用のため、初日には行けず、二日目になってしまいました。さいわい、両日ともお天気もよく、気持ちよく古本を眺めることができました。このところ古本買いは節制気味にしておりましたが、四天王寺で古本仲間が爆買いをしたのにつ
篠田知和基訳『シャルル・ノディエ選集1 パン屑の妖精』(牧神社 1975年)篠田知和基訳『シャルル・ノディエ選集3 神秘作品集』(牧神社 1976年) 引き続きノディエを読んでいます
今回はオークションが中心、古書店での購入は下記の1冊のみ。いつもの会社OB麻雀会のついで、堺筋本町T書店の税別880円均一にて。ミシェル・ラミ高尾謙史訳『ジュール・ヴェルヌの暗号―レンヌ=ル=シャトーの謎と秘密結社』(工作舎、97年12月、950円)→
MARCEL BRION『l’enchanteur』(CLUB DE LA FEMME 1966年) 『Algues(海藻)』に続いてブリヨンを読みました。少々おとぎ話的なところはありますが、ブリヨンの小説のなかでは最上
最近、大阪や京都への行き帰りの電車の中で、パガニーニをよく聴いています。とくに酔っ払って聞くと、音がずんずんと心の中に染み入って何とも言えません。 前にも書いたかもしれませんが、学生の頃パガニーニは技巧的で内容が薄いと敬遠して、後期ロマン
篠田知和基編訳『ノディエ幻想短篇集』(岩波文庫 1991年)シャルル・ノディエ篠田知和基訳『炉辺夜話集』(牧神社 1978年) ゴーチェやネルヴァルは学生時分からよく読んだほうですが、恥ずかしながらノディエはアンソロジーに入っていた「スマラ」「トリル
ジャン=ピエール・リシャール粟津則雄ほか訳『現代詩11の研究』(思潮社 1971年) 昨年の購入本。ボンヌフォア、デュ・ブーシェ、ジャコッテが取りあげられていたのと、多田智満子
いよいよ前期高齢者の仲間入りをする齢になり、前から分かっていたことですが、これ以上買っても読めるわけがなく、本を置く場所も手狭になってきて妻の眼差しもますます冷やかになり、まわりを見渡すと古本仲間たちも以前のような爆買いをしなくなり・・・
私市保彦『フランスの子どもの本―「眠りの森の美女」から「星の王子さま」へ』(白水社 2001年) フランスの子どもの本を概観した本です。民話だけでなく絵本や漫画も含めた児童文
植田祐次訳編『フランス幻想民話集』(現代教養文庫 1983年)ジョルジュ・サンド篠田知和基訳『フランス田園伝説集』(岩波文庫 1988年) 引き続きフランス民話の本を二冊読みました
Marcel Brion『Algues―Fragments d’un journal intime』(ALBIN MICHEL 1976年) 久しぶりにブリヨンを読んでみました。ブリヨンのフランス書を読むのはこれで10冊目になるでしょ
樋口淳/樋口仁枝編訳『フランス民話の世界』(白水社 1989年) ラテン世界の民間説話の次は、フランス民話とだんだん領域が狭くなってきました。この本は、フランスの各地方の民話を
三原幸久編『ラテン世界の民間説話』(世界思想社 1989年) ラテン語から派生した言語を持つ国の民間説話が10人の著者により各国別に紹介されています。インドや中東の説話がイタリ
関敬吾『民話』(岩波新書 1959年)関敬吾『昔話と笑話』(岩崎美術社 1971年) 今度は民話の大御所関敬吾の本を二冊読んでみました。これまで「民間説話」「民話」「昔話」についての本をいろいろ読んできましたが、同じ主張があったり、微妙に違うこともあ
山室静『世界のシンデレラ物語』(新潮選書 1979年) 昔から、洪水伝説や羽衣、浦島の物語等、世界中に同じような話が伝えられているのはとても不思議なことだと興味がありました。この本は、世界のあちこちのシンデレラによく似た話を比較していて面白そう
マックス・リュティ小澤俊夫訳『昔話 その美学と人間像』(岩波書店 1986年) 裏表紙の見返しにアシヤ書房のシールが貼ってありました。学生の頃に何回か行ったことがありますが、今
小沢俊夫『世界の民話―ひとと動物との婚姻譚』(中公新書 1979年) 先月末に生駒で小沢俊夫の講演会を聞く機会があり、それをきっかけに、読まずに放っておいた民話関連の本を読み
2月初旬、大阪四天王寺で新たな古本祭が開催されるというので、いそいそと出かけました。はじめての企画ということで期待しておりましたが、冬なので野外は寒いと考えたのか、バラック状の建物のなか狭い空間に本をぎゅうぎゅうと押し込んだ感じで、通路も
S・トンプソン荒木博之/石原綏代訳『民間説話―理論と展開』(現代教養文庫 1977年) 1月下旬に生駒で民話研究者小澤俊夫の講演会を聞いたのがきっかけで民話に関した本を読んでみま
Alexandre Dumas『Les frères corses』(l’aube 2006年) 3年前ブラッサンス公園古本市で買ったもの。序文によると、『コルシカの兄弟』が出版されたのは1845年で、『三銃士』
久しぶりに音楽の話題。最近、標記の曲の入ったCDが気に入ってよく聴いています。RICHARD STRAUSS: Wolfgang Sawallisch(p), Sinnhoffer-Quartett「Complete Chamber Music1」(ARTS) 以前にも書いたかもしれませんが、学生の頃は後期ロマン派音楽が好き
野島秀勝ほか『城と眩暈―ゴシックを読む』(国書刊行会 1982年) 472頁、17篇の評論と1篇の散文が収められています。ゴシック小説がテーマですが、ひろく幻想文学、18、19世紀文学
新年第二弾は、オークションとネットが中心です。いつものようにオークションで競り負けて、「日本の古本屋」を見たらそれより安く出ていたので、飛びついて買ったのが、日夏耿之介歌集『文人畫風』(關書院、昭和22年8月、1600円)→大戦中の生活を反映し
折口信夫『死者の書』(中公文庫 1974年) 「死者の書」ともう一篇「死者の書」の注釈とも言える「山越しの阿弥陀像の画因」が収められています。先週、當麻寺に行った際、當麻曼荼羅を織った中将姫のことが書かれていたこの本のことを思い出し、往復の車中
Maurice Pons『Délicieuses frayeurs』(Le Dilettante 2006年) 引き続きモーリス・ポンスを読みました。3年前パリの古本屋ジベール・ジョセフでの購入本。出版社の「Dilettan
鹿島茂『成功する読書日記』(文藝春秋 2002年)エミール・ファゲ石川湧訳中条省平校注『読書術』(中公文庫 2004年) 今さら読書に関する本を読んでもとは思いましたが、やみくもに
速いもので、もう一月も半ばを過ぎてしまいました。報告が遅くなりましたが、昨年末、H百貨店の年末恒例の古本市に行きました。ここは値付けが少々高くて手が出ず、お付き合い程度になりました。エーバーハルト・ロータース金森誠也訳『E.T.A.ホフマンの世
Maurice PONS『LES SAISONS』(CHRISTIAN BOURGOIS 2010年) 一読驚嘆!世紀の怪作!これは『ビール醸造業館』と並ぶPonsの最高作ではないでしょうか。本の裏表紙に、「この作品はMa
平川祐弘他『幻想空間の東西―フランス文学をとおしてみた泉鏡花』(十月社 1990年) 大学時代の後半、改造社文学全集などで鏡花を読み、「一之巻」〜「誓之巻」「笈摺草紙」「高野
湯沢英彦『魂のたそがれ―世紀末フランス文学試論』(水声社 2013年) 珍しく新刊本。本屋でタイトルに惹かれ、目次のジャン・ロラン『象牙と陶酔のお姫さまたち』が目に留まり、迷