カーク・ダグラスが主演したイタリア製史劇です。本来は、ゲオルク・ヴィルヘルム・パプストが監督するはずだったようで、アルベルト・モラビアがこの製作話を小説化したのが、ジャン・リュック・ゴダール監督による「軽蔑」の原作小説だったと、今回初めてimdbのトリビアで知りました。←ほんまやろか?
それにしてもゲオルク・ヴィルヘルム・パプストなら検索されるけど、“G・W・Pabst”だと検索しても該当がない例のデータベース、ほんまに困りもんですわ。“あいまい検索”にしておいても、それこそ“あいまい”にしか検索しない。←G・W・Pabstの仮名表記が“パブスト”となっているからアカンけど、ドイツ語読みなら“パプスト”としろよ。
日本ではカーク・ダグラスが100歳の誕生日を迎えた記念に、104分版のアメリカでのDVDと同じマスターでブルーレイとDVDを発売していますが、アマゾンではブルーレイが8000円前後もしていて、こんな輩にぼったくられるのは嫌だから、VHSの90分版を再見しました。よれよれのアナログ・マスターからの放送だったようで、画質はサイテー。
製作者のディーノ・デ・ラウレンティスが、奥さんだったシルバーナ・マンガーノに二役させているとか、監督としてクレジットされているマリオ・カメリーニは、パラマウントが作った「戦争と平和」の脚本を担当しているようです。←こちらもラウレンティス製作でしたね。カルロ・ポンティらと共に、マーシャルプランの恩恵を受けてた訳です。
本来は新型の3D方式で公開するつもりだったようですが、結局はテクニカラー・スタンダード(1:1.37)での上映となったようです。シルバーナ・マンガーノが24歳で、ロッサナ・ポデスタが20歳か。カーク・ダグラスひとりが喜んだだけでっしゃろ。って、彼は“両刀遣い”だったっけ。まさかユリシーズの息子と…(以下、略)。
ユリシーズと同行している副官がダニエル・イヴェルネルですか。先日「シベールの日曜日」で顔を覚えたつもりだったけど、ピンときませんでしたな。そしてユリシーズの息子テレマコスを演じているのが「靴みがき」の子役だったフランコ・インテルレンギでした。犬が懐くのを見て乞食姿の男が父親ユリシーズだと悟ります。
それだったら王妃のペネロペも、もっと早く気がつけよ。10年かかったトロイ戦争が終わっても夫が帰らず、ひとり大きなベッドで悲しみに打ちひしがれていたというセリフがあったように思いますが、そのあたりはヘイズ・コードでもOKなんでしょうか。というか、各映画人はこぞって、スキあらばヘイズ・コードを出し抜こうとしていたのかもね。
なにしろ小学生だった僕が、「ユリシーズ」や「トロイのヘレン」に夢中になって史劇ばかり追いかけ、「マラソンの戦い」のミレーヌ・ドモンジョに入れあげたほどですから、連れて行く僕の親父も、狙いは共演女優の艶姿が狙いだったんでしょ。なにせフリッツ・ラングの「大いなる神秘」2本立てまで見に行きました(ってこれは中学生だった)。
それとロッサナ・ポデスタの役名がNausicaaですね。宮崎駿先生が、この映画から“ナウシカ”と命名していたんだったら面白いな。VHSの字幕ではノシカでしたけど。←字幕制作者は、あんまり“作らない”ようにしないとキリがありませんので。とりあえず「軽蔑」を見直すことがあったら、この映画を思い出そうっと。
監督のマリオ・カメリーニって、1930年代には人気監督だったようですね。しらんけど。デ・シーカを見出した?(知らん知らん) そういえば、イタリア史劇は僕のようなスケベ根性丸出しの映画ファンには受けたようです。無声映画のころからアメリカなどで大人気だったらしい。←と、映画史を紐解くようなドキュメンタリーには必ず出てきます。
写真1は、大判のポスター。カーク・ダグラスよりマンガーノのほうが大きい(笑)。写真2がロッサナ・ポデスタ。「黄金の七人」とは似ても似つかぬ“清純さ”です。そして写真3は、一つ目巨人。←十分な“子供だまし”でした。
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