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2024年02月28日22:29

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哀れなるものたち

産業革命期の英国にて、入水自殺した妊婦の遺体を引き取った天才外科医は胎児の脳を夫人に移植して生き返らせる。生前の記憶がなく胎児の無垢な思考を持つ夫人は天才外科医と生活しながら知識を身に着けていき、外科医の助手と結婚の約束をするのだが、出入りしているプレイボーイの弁護士と共にヨーロッパ旅行に行く。性の喜びを知った夫人は知識を身に着けていきながら奔放に振る舞い、プレイボーイ弁護士は落ち込んでいく。やがて帰国した夫人のところに以前の夫と名乗る人物が現れる。
ヨルゴス・ランティモス監督とエマ・ストーンが前作に続いて組んだ異色のゴシックファンタジー。
フェリーニの映画のような人造的な街並みと海面やスチームパンクのようなSF的な美術。今まで見たことのないビジュアルに圧倒される。
前作が割とリアルな世界観だったのに対し、本作は今まで以上にキッチュな世界観が展開される。やはりこの監督は天才なのか。
可愛い顔のエマ・ストーンが今までの中で最も不細工な顔で登場する。この女優もステージが一つ上がったようだ。段々と凄みを増す表情になっていく演出もさすが。過激なベッドシーンはそれほど重要でもないような。
特異なストーリーと特異な美術と変幻自在の役者陣によって得も言われぬ特異な映画になっている。賞レースを席捲するのではないか。
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