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日記一覧

子どもたちがスーダンの内戦の地から難民キャンプまで逃亡の旅を続ける過酷な前半とやがて育った彼らが移民としてアメリカにやって来て働こうとするがカルチャーギャップに戸惑うコメディタッチの後半。前半の重さに比べて後半の軽さが違和感あるもののシビア

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愛して飲んで歌って
2015年04月29日23:39

3組の夫婦が登場しない共通の友人に対してやきもきしたり翻弄されたりのコメディ。91歳で逝去したアラン・レネの遺作ということで見たが思った通りつまらなかった。意外と多作だったアラン・レネだが初期の不条理劇とナチスに関するドキュメンタリー以外は

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華やかな1920年代南仏を舞台に奇術師と霊能者の恋の駆け引きを描くウディ・アレンの新作ロマンチックコメディ。霊能者を演じるエマ・ストーンの可愛いこと。今までの中で一番可愛い。タネと仕掛けと論理の世界で生きる奇術師が恋という論理では測れないも

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カフェ・ド・フロール
2015年04月21日00:12

「ダラス・バイヤーズクラブ」で猛毒な生命賛歌を謳い上げて感動の渦に巻き込んだジャン・マルク・ヴァレ監督が「ダラス・バイヤーズクラブ」の前に作っていた映画。現代のモントリオールを舞台に売れっ子中年DJと恋人とDJの別れた妻や子供たちとの日々の

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博士と彼女のセオリー
2015年04月20日00:49

スティーヴン・ホーキング博士とその妻との馴れ初めから発病、やがて宇宙物理学の世界的権威になるも病状は更に悪化し妻との関係も …。ホーキング博士と妻との感動的なラブストーリーかと思っていたら、そういう側面もあるけどホーキングが良妻賢母の妻を捨

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やさしい女
2015年04月19日21:47

突然リバイバル公開されたロベール・ブレッソン監督の旧作。とはいえ本作のことは知らなかった。若い女が自宅マンションより投身自殺、夫が出会いから最期までを回想しながら女の半生を浮き彫りにしていく。特に悲しい過去があるわけでもなく自殺するほどのこ

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美女の皮膚を被った異星生物だか化け物だかが男を誘惑して捕まえて魂だか生気だかを吸い尽くす。「ウルトラセブン」のエピソードに出てきそうな話。ただ映画の方は説明が何もなく化け物がどこから来て何を目的としていたのか一切わからない。多分異星生物なん

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バリー・リンドン
2015年04月19日19:59

18世紀のイングランド及びヨーロッパを舞台にバリー青年が行き当たりばったりに暮らす前半生とやがて貴族になり義理の息子との確執から家を追い出されるまでの後半生を堂々3時間で描くコスチュームプレイの最高峰にしてスタンリー・キューブリックの野心作

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小さな恋のメロディ
2015年04月19日01:45

ローティーンの少年少女の初々しい恋物語と大人への反抗。サントラCDは持っているものの見るのは初めて。ビージーズの余りに甘美なテーマ曲は皆が好きなように自分も好きだ。男からすると少女役の子を可愛いと思い、女性からすると少年役のマーク・レスター

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カリガリ博士
2015年04月12日01:03

映画史の本とかホラー映画の歴史とかには必ず出てくるドイツ表現主義を代表するサイレント映画。歪んだ美術セットと内容の異様さが至高の退廃芸術となってしまった名作。今から見ると内容自体は想像がついてしまうが、美術セットの素晴らしさは遜色ない。10

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会議は踊る
2015年04月11日23:40

19世紀のウィーンにて欧州会議が開催され各国の首脳陣が集まる中、街の娘とロシアの皇帝との束の間の恋の話をオペレッタ風に明るく楽しく見せる。主題歌がとても有名で、私がたまに行くドイツ料理屋では延々と流れているのだった。かなり大掛かりな撮影をし

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アッシャー家の末裔
2015年04月11日23:29

サイレント映画の古典。遥か昔にエドガー・アラン・ポーの短編小説は読んでいるけどほとんど覚えていない。場面によって色がついていたり、肖像画に映像を使ったりのギミックは怪奇描写に効果的ではある。ストーリーが判りづらくてはぐらかされてしまったよう

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炎と掟
2015年04月11日21:52

安藤昇の掟シリーズの一本。そんなシリーズ知らんわ。クールでカッコつけているやくざの安藤昇が内部にいる敵と闘ったりメロドラマの主人公になったりする俺様映画。脇役だと重厚な存在感があるけど主役となるとそれほど魅力を感じない。映画もつまらなかった

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安藤組の組長である安藤昇が敵対するやくざへの襲撃指示をして逃亡し、愛人宅や本妻のところを転々としながら女とやりまくって逮捕されるまでを安藤昇本人が演じる究極の俺様映画。あまりに下世話でくだらなくてキワモノ映画だけど本人が演じているから面白い

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第二次大戦時に天才数学者がドイツの暗号機を解く過程と彼の半生を描く。アスペルガー症候群と同性愛と、と今では個性として認められるようなことだけど時代が許そうとせず不幸な生涯を送ることになったアラン・チューリング。その人のことは知らなかったけど

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ジュピター
2015年04月08日22:52

ウォシャウスキー姉弟の新作SF映画。この姉弟は「マトリックス」3部作と「クラウド アトラス」で目眩くSFワールドを見せてくれたSFをわかっている才人なのだが、本作は一気に後退してしまった。技術は優れているのかもしれないけど話がつまらな過ぎる

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お金恐怖症になってしまった青年が今後お金を使わない生活をするために全てを捨てて東北の僻村にやって来てすったもんだする喜劇。シュールで破天荒なドタバタ喜劇かと思って見ているうちに段々と真面目な話になっていく。お金を扱う内容だとそこまでバカにな

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ハッシュ!
2015年04月05日23:08

仲良く暮らしているゲイカップルのところにあんたの子供を産みたいとやって来た女が闖入し、母親や兄夫婦を巻き込んでの騒動になるがやがてゲイカップルは女を受け入れていく。橋口亮輔監督の旧作で公開当時ロングラン上映していたけど見れなかった本作、やっ

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神々のたそがれ
2015年04月05日09:40

私が敬愛するロシアのSF作家ストルガツキー兄弟の原作を映画化。とはいえ原作は読んでいない。40年以上も昔のSF全集に収録されて以降出版されていないので読むことができなかった。本作公開を機に文庫本にでもなるかと期待していたがやはりそうはならな

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風に立つライオン
2015年04月02日01:55

アフリカの僻地で働く青年医師の生き様と死に様。扱われる内容もテーマも熱いものがあるが何だか嘘くさくて偽善ぽい。さだまさしの小説は読んだことがないけど、以前映画化された「眉山」も本当の痛みからは目をそらしていて肚が据わっていない印象があったが

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恐怖分子
2015年04月01日00:51

名前だけは知っているが見る機会がほとんど無かったエドワード・ヤン監督の旧作。台北の街を舞台に夫婦と愛人と若い男女の生活が些細なことから破滅に向かっていく様を冷徹な視点で描く。かなり怖い話だった。恐怖分子って言葉の意味はわからないものの、本当

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