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2024年05月15日00:12

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息子

東京で定職もつかずフラフラしている青年は母の一周忌で岩手の実家に帰る。久しぶりに会った東京でサラリーマンをしている長男夫婦と地元で暮らす長女の夫婦は父親の身を案じていて、父親は三男坊の青年を心配しつつ呆れてもいる。その三男坊が東京で肉体労働の仕事に就き、取引先の美しい女に恋をする。何とかして思いを伝えようとするが、女は聾唖者だった。三男坊は愕然とするが、聾唖でもいいじゃないか、と嗚咽する。父親は熱海で開催される戦友会に参加するため上京し、長男夫婦の暮らす千葉のマンションに厄介になる。長男夫婦は父親に、岩手を引き払って一緒に住もう、と提案するが父親は拒絶する。戦友会に参加した後、父親は三男坊のアパートに赴く。定職に就いていることを聞き父親は安心し、三男坊は聾唖の恋人を紹介する。結婚を反対されると思っていた三男だが父親は快く受け入れる。
三国連太郎と永瀬正敏のダブル主演による山田洋次監督作。公開の時に見逃していてこの度やっと見ることが出来た。山田洋次の近作は公開の時に見逃すと劇場で見るのは難しい。
初めて見た本作だが、純粋に感動してしまった。いい話じゃないか。若い頃の和久井映見の可愛いことよ。
親と子の断絶のようなテーマの話だとずっと思っていて、「東京物語」「東京家族」のような感じもあって、ちょっと嫌な感じだな、と思っていたらそこから何とも爽やかな展開になっていく。三国連太郎演じる父親も頑固そうな風貌ではあるけど実は陽気で人好きな性格で、映画が明るくなる。夜中に息子役の永瀬正敏を相手に歌を披露するところは泣けてくる。
ラストで父親が死んでしまったのではないか、とも思ったけどそうじゃなくてよかった。
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