偏屈な少女が襲ってくる巨人から街を守るために罠を仕掛けるが、実は過酷な現実を受け入れるための準備のようなものだった。「怪物はささやく」と似たような話で、CGを駆使した怪物の姿もなんだか似ている。どっちがどっちとは言えないけど盗作なんじゃない
行方不明になった一人娘を必死で探すシングルファザーの姿を全編PCモニター内の映像で見せる変則スリラー。PCモニター内とは言え寄ったり引いたりパンしたり、そういう演出をしてはいけないんじゃないの、とも思うけどそういうことをしないと単調で見てい
街の暴漢に妻を殺され娘を昏睡状態に陥れられた善良な外科医が自警団となって街の悪党を征伐する。チャールズ・ブロンソン主演の「狼よさらば」の正統派リメイク。似たような話はいっぱい見たことあるけど実は関係なかったり、とかでややこしい。ジョディ・フ
ジョン・カーペンターの最高傑作をデジタルリマスターにて劇場公開。丸の内ピカデリーの大スクリーンで見れることのありがたさ。カーペンターの映画はシネマスコープなので大スクリーンに映える。久しぶりに見たけどやはり面白い。異様なまでの緊張感とめくる
カウアイ島のハナレイ・ベイにてサーフィン中の事故で死亡した息子への想いとそれから10年間毎年ハナレイ・ベイを訪れている中年女性が出会った息子と同年齢の日本人青年たち。母親の想いと青年たちの心情が交錯する中で母親には見えない亡き息子の亡霊が現
IMAX上映にて鑑賞。70ミリ上映を見たかったのだけどチケット入手出来ず、ダメ元で当日券購入しようとしたけどやはりダメだった。IMAXで見れればいいや、と思いつつ日比谷TOHOで見たところ、あれ、ここのIMAXのスクリーンは思ったより小さい
教誨師の牧師が6人の死刑囚とひたすら対話するだけの壮絶な室内劇。大杉漣の最後の主演作とのことだが代表作と言ってもいい出来ばえ。動きも少ないし地味な話だし演劇のような気もしたが見ているうちに映画ならではのエモーションのようなものが沸々と沸き返
藩の疑獄事件のために故郷を追われた武士が妻の逝去をきっかけに藩に戻り、妻の遺志を叶えるためとかつての不正を正すべく悪徳上役と対峙する本格時代劇。山岳映画専門の監督と思っていた木村大作が山と関係なく撮った時代劇で、やはり画力が強く見応え充分。
交通事故で両親を亡くした少女が祖母が経営する温泉旅館に引き取られ、若おかみとして奮闘の日々を送るアニメーション映画。監督が「茄子 アンダルシアの夏」の高坂希太郎なので興味あったけど子供向けアニメだろうからパスするつもりでいたところ本作を見た
透明人間として生まれた少年と盲目の少女の恋物語、やがて成長した二人だが目の手術を受けて見えるようになった少女と透明人間との関係をほぼ透明人間側の主観で描くファンタジックな小品。ストーリーのアイデアが面白く、映像ならではのギミックも効果的で面
学校の試験で他人に答案を教えることがビジネスになると気がついた秀才少女と仲間たちがやがてアメリカの大学への入学試験のために時差を利用したカンニングに挑むタイ製のハイテンションな学園犯罪ドラマ。何という面白さ。カンニングを題材にここまで見せて
驚異の歌声を持つロックスターと声が小さ過ぎる女性ストリートミュージシャンが出会い、様々なボケとツッコミをしながらレコード会社の陰謀とストリートミュージシャンの故郷の韓国で騒動を繰り広げる痛快ロックコメディ。新作を待望していた三木聡監督の待ち
母親が亡くなり伯父さん宅に引き取られることになった少年が経験する魔法の世界と甦った邪悪な存在との戦い。鬼畜系ホラーの名手イーライ・ロスが何故か監督しているファミリームービー。ジャック・ブラックとケイト・ブランシェットという名だたる役者を使っ
普段は普通のオッサンだけどいざとなると高度な戦闘能力で悪党を懲らしめるアメリカの必殺仕事人のような映画のパート2。細かい話は忘れてしまったけど前作はかなり面白かった記憶があり、アメリカの主水は前作はホームセンター職員だったけど本作はなぜか職
第二次大戦時のポーランドにて、要人暗殺のつもりが無関係な人を殺害してしまったレジスタンスが組織に責任を追及されたり敵に追われたりしながら行きずりの女と過ごし、やがて自滅していくまでの一昼夜をクールに描くアンジェイ・ワイダ監督の代表作。何年か
彼氏の友人の結婚式のためにシンガポールまで一緒に行った大学教授が、彼氏が実はシンガポールの億万長者の御曹司だったことを知り、億万長者たちの中で翻弄されつつ愛を貫こうとするゴージャスなラブコメディ。ハリウッド映画でありながら登場人物のほとんど
億万長者のイケメンに見初められた若い女との非現実的なラブロマンス最終章。前作のラストで復讐に燃える元上司を捉えていたが、そのあたりがストーリーの核になるのかと思ったがそうでもなく、エロでもなくサスペンスでもなくかと言ってエロティックサスペン
急死した母親が遺した不可解な遺言内容を実行していくうちに双子の兄妹は若い頃の母親の故郷である中東での壮絶な半生を追体験し、自らの出世の秘密と母親の愛情をを知ることになる。今や世界が注目するドゥニ・ヴィルヌーヴ監督のちょっと前の旧作。後年の作
子供の頃の交通事故が原因で失明した女性が角膜移植手術で視力を取り戻し、最初のうちこそ夫と一緒に喜ぶもののそのうちに欲望をむき出したり夫が嫉妬したりで夫婦関係が壊れていく。「プーと大人になった僕」が現在公開中のマーク・フォースター監督のさらな
近寄るのもはばかるほどの美少女がオタク男子に恋をし、そのギャップを面白おかしく見せるラブコメディ。少女漫画原作映画化群の一つで普段であれはこの手のモノは見ないのだけど、監督が知り合いなので見た。一応監督作は全部見てはいるけど。他の映画でクー
17世紀のオランダにて、チューリップが投機の対象になっている異質な時代、遠方から嫁いで来た若い女性が肖像画家と恋に落ち、夫を騙して肖像画家と駆け落ちするために作戦を練り一旦は成功と思われたが事態は裏目裏目へと進んでいく。チューリップ熱に浮か
歌舞伎町を根城にしているチンピラがヒットマンを命じられ、遂行までの3日間に知り合ったばかりの女性と刹那的に愛し合う青春ドラマ。SNSで状況を中継し色々な人を巻き込むけど、その部分はあっても無くてもどうでもいい感じ。それよりは短くて燃えあがる
全長1キロ超えの超高層ビルにテロリストが火災を起こし、超高層ビルに残された家族を救うために我らがドウェイン・ジョンソン様が火災の猛威とテロリストと戦う荒唐無稽ハイパーアクション。「タワーリング・インフェルノ」と「ダイ・ハード」を足して薄めた
子供の頃から将棋が強かった青年がプロ養成機関に所属するもプロに成れず、サラリーマンとして生きていくが将棋熱が再興してアマチュアとして頭角を現し、やがてアマチュアからプロへの異例の編入試験を受ける。将棋界では有名な話の実話映画化。将棋界のこと
音を発するものを問答無用に殺戮する怪物が宇宙から飛来し人類は壊滅寸前、そういう状況下で一つの家族のサバイバル劇を描く。予告編ではスーパーナチュラルホラーっぽく見せているけどインベーダーもののSFホラーだった。怪物の正体や目的の説明は無く状況
真面目だけどうだつの上がらない田舎モンのオッサンが失恋をきっかけにフィリピーナと結婚し、やがて家族やヤクザを巻き込んだ狂気の世界に突入していく。「ヒメアノ〜ル」から作風の幅を大きく広げた吉田恵輔監督の新作はまたもや凄みのある傑作だった。どん
深層心理を操って実質的に人類を支配している異星人の存在に気がついた労働者が仲間と共に抵抗する姿を描くジョン・カーペンター監督によるB級SF映画の何故かのデジタルリマスター版リバイバル。公開当時からこの映画は好きだったけどリバイバル公開される
大阪万博の象徴である太陽の塔と岡本太郎のあれやこれやを識者が語るパートとイメージ映像とで紡ぐ変則ドキュメンタリー。森見登美彦原作の映画化ではない。岡本太郎の半生や岡本太郎が如何にして太陽の塔を製作するに至ったか、という部分は興味深く面白い。
スター・トレックマニアの自閉症の女性がスター・トレック脚本コンテストに応募すべく原稿を書くが色々あって郵送出来ず、意を決して施設を抜け出してサンフランシスコからロスアンゼルスまで脚本を届ける旅に出る。自閉症の女性をもはや演技派女優の域に達し