ピクニック ａｔ ハンギング・ロック

２０世紀初頭のオーストラリアの良家女子の寄宿学校の生徒が教師に引率されて岩山にピクニックに行く。何故か時計が止まった１２時、数人の生徒が集団から離れて奥へ行き、恐れをなした１人は逃げ帰ったものの残りの生徒は行方不明となる。町の住人は必死で捜索するが見つからず、１週間後に１人だけ見つかるが結局他の生徒たちは見つからない。
ピーター・ウィアー監督の旧作のリバイバル上映。カルト作として人気も高く、見るのは初めて。
デヴィッド・ハミルトンのソフトフォーカスの美少女写真のような淡い映像と不穏な音楽と謎に満ちたストーリー展開とで独特の余韻をもたらす。
行方不明になった少女の尋常でない美しさが事件そのものが夢幻の出来事ではないかと錯覚させるよう。岩山に魔が現出したのか単なる遭難だったのか謎は謎のままで、実際の出来事だったのかフィクションなのかも曖昧。カルト作になるのもわかる気がする。