高校生の頃にレンタルビデオで見てそのあまりの怖さにぶっ飛び、社会人になってリバイバル上映で見て凄い映画だと確信し、今回の4K高画質版で見たらやはり怖くて凄い映画だった。粗くて安っぽい画質が恐怖感を増長させていたのにそれを高画質で見せてどうす
少年ジャンプに対する愛着は全く無いし、原作漫画すら知らない。今の少年漫画でタイトルこそ知っているものはあっても読んだことのある作品は恐らく皆無だろう。まず手に取らないし、そもそも関心が無い。なので本作は実は見たいと思わないのだが、溜まったポ
何年か前に公開された同名の映画は大変つまらなく、なのでパート2は見なかったのだが、そうこうしているうちに今までのは無かったことになったのかリブートされてしまった。リブート版の本作は評判が悪く、とはいえ見てみないことにはわからないと思ったので
原作を読んでいないからなんだろうけど、書物や図書館を巡って国家公務員と地方公務員が戦闘行為を行うという設定が全く馴染めない。絵空事というか設定に無理があるというか、無理な設定を納得させる説明が原作にはあるのかもしれないけど、映画は前作も本作
第二次大戦時の白ロシアで少年兵として従軍した若者が体験する地獄の日々の記録。異様なまでの生々しさとリアリズム演出に圧倒される。「プライベート・ライアン」以前にここまで凄まじい戦争映画があったとは。夕景に飛び散る弾丸の軌跡の凄さ。あれは本当に
休暇で別荘に訪れた一家のところに賊が乱入し、一家をなぶり殺しにする。うわー、不愉快な映画だ。不愉快なんだけど愉快な映画だ。これは映画だよ、と断わったうえでカメラ目線モノローグがあったり、今の失敗なのでやり直し、とかあったり。そういうのがある
映画監督ロバート・アルトマンに関するドキュメンタリー。インタビュー映像とメイキング映像からなる凡百ドキュメンタリーと違ってアルトマン自身が語る映像に則って構成されているのでわかりやすくて面白い。ちょっと前に見たペキンパーのドキュメンタリーで
屍者を蘇らせて労働力や兵役につかせている19世紀のロンドンを舞台に、劇中から100年ほど昔にフランケンシュタイン博士が開発した屍者蘇り技術の手記を捜索することを依頼された若かりし頃のジョン・ワトソンが世界中を股にかけた冒険を繰り広げる歴史改
市川崑と石坂浩二による金田一耕助シリーズ第2弾。「獄門島」と見る順番は逆になってしまったけど、つながりは何もないので別に大丈夫。これもはるか昔にテレビで見た。滝でじょうごを咥えて殺されているのと葡萄酒の樽に浸かって殺されているのは子供心に怖
市川崑と石坂浩二による金田一耕助のシリーズは「犬神家の一族」こそ何度も見ているが他のは通り一遍しか見ていない。「犬神家の一族」ほど華がなくて地味な印象なんだな。日本推理小説史上の名作と言われている原作小説も読むには読んだがあまり覚えていない
オツムはちょっと弱いけどめっぽう可愛い女が、男に尽くすことが女の生き甲斐とばかりにパパさんに尽くそうとするが空回りしてしまう。進んでいるんだか古い考えだかわからない女の思考回路は元祖不思議ちゃん。身体は許してもキスだけはさせないというのが面
ちょっとスタイルが良くてきれいなティーンエイジャーの少女がスカウトされグラビアモデルになり、家庭のドラマとかどうでもいいエピソードの末にヌードになることを決意する。本当にどうでもいい話だった。主人公も知らない女優だし。その割りには大御所俳優
本国にいながら敵を攻撃することが出来る米軍の無人戦闘機オペレーターの恐怖と脅迫観念に満ちた日常。怖い映画だ。映画というよりは怖い現実だ。戦争だからと言って割り切れないモヤモヤが強烈に後を引く。やっていることが卑怯な気がしてしょうがない。主人
小津安二郎が描く庶民のホームコメディ。テレビを買って欲しい兄弟が一言もしゃべらないストライキを決行する。即物的ギャグがいっぱい出てきて声だして笑ってしまった。しゃべらないと決めたのでジェスチャーで給食費のことを伝えようとするも全然伝わらない
前作のことは何となく覚えているもののあまり印象に残ってなく、だから本作では何が語られているのか実はよくわかっていない。つまらないような気がするがどうなんだろう。近未来ディストピアもののヤングアダルト小説映画化作品群の中で本作は最もつまらない
3年間消息不明だった夫が帰宅し、自分はもう死んでいると伝え、3年の間世話になった人たちに会いに夫婦で旅に出る。生者と死者が共存する不可思議な世界を舞台に夫婦愛を描く特異極まりない黒沢清監督のラブストーリー。ホラーではないけど、愛する者を失う
よその会社の金庫の中身を盗もうとして忍び込んだアラン・ドロンとチャールズ・ブロンソンが金庫室に閉じ込められ、何とか脱出したら警備員の射殺された遺体があって、何者かに嵌められたことを知った二人は…。面白そうだと思っていたが別にどうってことない
犯罪組織の2代目バカ息子に仔犬を殺された元殺し屋が組織の連中を皆殺しにするため殺戮を繰り広げる。主人公が「13日の金曜日」のジェイソンのようで何でもかんでも人を殺せばいいと思っているサイコパス。こいつに脳味噌はあるのか。マフィアとギャングと
会社が社会貢献していることをアピールするために定年退職した人をインターンとして雇うことにした新進アパレルメーカー。そこに応募して採用されたダンディなオッサンのロバート・デ・ニーロと美人社長のアン・ハサウェイとの掛け合い漫才のようなコメディ。
美人母娘とオッサン3人による結婚と再婚にまつわる明朗喜劇。今まで見た小津安二郎の映画の中で一番笑った。ここまで状況で笑わせるとは思ってなかった。こういう楽しい映画だったら小津安二郎も悪くない。オッサンたちを叱りつける岡田茉莉子のコメディエン
酷評されている2部作だけど原作を読んでいない自分からすると前作は恐怖のダークファンタジーとしてそれなりに面白かった。後編である本作もそれなりに期待していたのだが、うむこれは良くない。人間同士の小競り合いからサンダ対ガイラになっていき、巨人が
ハッカー同士の駆け引きからやがて殺人事件に発展していき、二進も三進もいかなくなってしまったハッカーが警察に保護を求めるが、実は…、というようなスリラー。強烈などんでん返しが用意されている、とのことだったけどそれほどのことでもなく。本当はこう
高校生の三角関係をしょうもないギャグ満載で見せるコメディ。原作が少女漫画とのことだが、映画自体も漫画だ。それなりに笑えたけど、話が真面目になってくるに従いつまらなくなっていった。真面目に見てられんのよ。登場人物の誰も高校生に見えなかったり、
引退して一人悠々自適に暮らしている元校長先生のところに毎日やって来る野良猫がある日来なくなり、普段は鬱陶しいと思っていたもののいなくなってしまうと寂しくなって元校長先生は猫を探し始める。ほとんど何も起こらず淡々と静かに進んでいくが実は濃密な
バイト先の店長に恋した女子のすったもんだを共感たっぷりリアルに描くラブストーリー。こんな子いるよね、というリアルさが映画じゃなくて現実のよう。男からみてもそう思えてしまうから、女性はどう思うのか。脇役で出てくる役者陣が意外と面白い。一貫して
経済成長とは何だ、それが世の人々の幸せに結びつくのか、と疑問を持った2人のばあちゃんがインターネットで調べ、大学に聴講に行き、やがてはウォール街のトップの連中に質問しにいく過程を追った痛快ドキュメンタリー。ばあちゃん2人のキャラクターが最高
オイルビジネスに邁進している青年実業家が経験する裏切りと破滅への危機感を描くビジネスサスペンス。普通に頑張って仕事しているだけなのに製品は強奪され、検察からは告訴され、銀行には融資を断られ、どん詰まり状態のなか期日までに土地買い付けの残金は
親の七光りで人気はあるけど芸は全然駄目な歌舞伎役者が芸の力で返り咲くまでに経験した苦労と悲恋を描く溝口健二監督作。よく聞き取れない台詞と古臭い映像で、ああこれは耐えられない、と初めは思ったがめくるめくカメラワークとラブストーリーに段々と面白
身体が小さくなるスーツを着て蟻の大群を味方にして敵と戦う。ちょっと面白そうに思えたがつまらなかった。敵がそれほど悪でもないし、どうして戦っているのか理由がよくわからない。何やってもうまくいかない主人公の悪戦苦闘の部分は悪くないものの、アント