ねえちゃん(観劇メモ)

『友達』＠新国立劇場小劇場

安部公房原作。
以前も別の脚本で観ていたのに
あまり記憶になかった不条理劇。

突然家にやってきて居座り、
寄生し始める見ず知らずの家族。
善意や正義、民主主義の暴力的な側面を
とても気持ち悪く見せつけられていく。

最終的に、少数者の味方となっていた者に
世界から排除されてしまうという皮肉。
逆らわなければただの世間だったのに、
という台詞のリアルさが不気味。