mixiユーザー(id:712728)

2021年03月15日01:13

58 view

痛くない死に方

末期ガン患者の父親が在宅医療で最期を迎えようとしている家族に紋切り型の治療によって多大な苦痛を与えてしまった若き在宅医。患者の娘に言われた言葉を真摯に受け止め、在宅医の先輩に付いて心を入れ替えて患者に寄り添う在宅医になるべく努力する。やがて若き在宅医が担当することになった末期ガン患者は理想的な最期を迎えることになる。
現代医療の限界と在宅医療の可能性を大いなる共感をもって見せる高橋伴明監督作。高橋伴明監督がこんな真摯な映画を撮るとは少し意外。「火火」で強烈な感動を与えてくれた高橋伴明の監督作はそれ以来ずっと見ているが、本作は「火火」に匹敵する傑作。
出来れば正視したくない死の問題を真っ向から見据える。病院で死ぬことの苦しさ、苦しくない死に方、などを丁寧に見せる。
生前に意思を伝えておく「リビング・ウィル」という文書のこと。知らなかったなぁ。
主演の柄本佑が先輩役の奥田瑛二に相談するシーン、この二人って義理の親子じゃないの。リアルな関係が演技に生かされている感じが面白い。
実在の在宅医をモデルにその人が書いたノンフィクションを元に映画化したそうな。ということは理想的な最期を迎える末期ガン患者というのも現実に即しているのか。いいことを知った気がする。
1 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2021年03月>
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031   

最近の日記

もっと見る