櫛木理宇「ぬるくゆるやかに流れる黒い川」読了。
ある日、武内譲という男に、母と弟が殺された栗山香那、祖母と母と妹を殺された進藤小雪。
武内はSNSで女性憎悪を表明していた。そして逮捕され公判が始まるとすぐに、拘置所内で自殺した。
数年後、再会した香那と小雪は、「納得するために」竹内のことを調べ始める。譲の大叔父、昭也に話を聞きに行くと決めた直後、昭也が殺害される。
竹内の事件を捜査した刑事、今道も、閑職に廻された今、武内の事件を個人的に調べ始めた。
武内家の家計を遡っていくと、女性を憎む理由が……。
櫛木さんお得意の後味の悪いダークミステリ。これで読みやすいというか、先が気になって仕方なくなるのが、上手さ。
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