「少なくとも46憶年の地球の歴史上、元素は変わらぬまま存在し続けてきたわけです。変わっているのは、元素自体ではなく、元素と元素の組み合わせだけ。言い換えれば、無数の元素の組み合わせの変化によって生命が成り立っているということです。」
「原子の組み合わせを変えることで、よりエネルギーが低い安定した状態に移行する…。ありとあらゆる化学反応は、突き詰めると、このひと言に尽きます。」
(吉田たかよし「元素周期表で世界はすべて読み解ける」)
・比喩ではなく、いつかあなただったもので、私は成り立っている。
・生命において、エネルギーの安定した状態への移行とはすなわち老化のことであろう。物質面だけでなく精神面においても、不安定から安定に移行していく。生きるとは究極の安定=死に向かうプロセスである。
面白い本だった。
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