『豊饒の海』@紀伊国屋サザンシアター
三島の四部作を、1本の戯曲に。
浮世離れした清顕の転生を、3人の長身イケメンが、
そして浮世に生き延びる1人の男を、
年齢の違う3人の小柄な普通の男が演じる。
初音さんも長身なので、見栄えが恐ろしくよい芝居。
三島という人は、とてつもなく自分が好きで、
しかも面倒臭い男だったんだろうな、と感じた前半。
そして、何もかもが夢幻のように見えてしまって
とてつもない無常感も持っていたんだろう、と感じた後半。
直接関わりのあった人は、大変だったろうなあ。と。
春の雪だけで1本の映画になるほどの大作なのに、
4部を2時間程度に、完成度高くまとめた佳作。
大鶴一族の瓜実顔DNAの濃さに驚き(笑)
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