僕はMSXパソコンでワープロを覚えた関係ゆえ、29文字で折り返しが入る執筆環境が癖になってしまっています。なにしろ自動的に字詰めがかかるプロポーショナルフォントなど存在しておらず、モニター代わりのTV画面の横幅を目一杯使いたければ特定のサイズの等幅フォントしか使えないMSXゆえの仕様から必然的に決まった環境でしたし、それを長年使い続けたおかげでいつの間にか極力その折り返しに語句がなるべく引っかからないように書く癖がついてしまっていたのでした。
ですのでウィンドウズを使い始めたとき、折り返しが変わるとそれまでの文章がなんとも見づらく感じてしまい、PCをはじめこれまで使ってきたカシオペアやザウルスなどのPDAから今のポメラやアンドロイドタブレットに至るまでテキストファイルは全て29文字折り返しで閲覧・執筆できるように設定しているのですが、ブラウザ上でそれを再現できないのが残念でした。根本的にはHTMLを書けるようになるしかないので定年後の課題としていたのですが、簡易HP作成サイトのWOXにめぐり合えたことで条件付きながらそれを解決できるようになりましたので、そのあらましを書いておこうと思います。
上の画面のようにWOXは自分の目的や好みに応じたブログを様々な機能を持つパーツを選んで組み合わせていくタイプのHP作成サイトで、パーツの中にずばりノベルと名づけられたものがあったので少し前から使い始めたものです。
ただこのノベルパーツ、標準ではパーツに組み込まれた自前のフォントしか選べない上に、それらが全てプロポーショナルフォントなので勝手に字詰めがかかってしまいます。この場合、HP固有のフォント設定を無効にできないFirefoxやChromeなどでは決まった字数で折り返していてもこんなふうにしか表示されず、29文字どころの話ではなくなってしまいます。
有名ブラウザ中でHP独自のフォント設定を無効化できるのはIEとSeaMonkeyの2つで特にウィンドウズ標準装備のIEが使えるのはありがたいですし、マルチメディア系の再生で遅れをとることの多いIEの使い道も見つかって一石二鳥です。以下に画面も交えつつ解説させていただきます。インターネットオプションの全般タブを開くと写真のとおりパネル下部に4つのボタンが並んでいます。
その4つのボタン中、右端の「ユーザー補助ボタン」を押すと下記のパネルが開くので、写真のとおり「Webページで指定されたフォント スタイルを使用しない」にチェックを入れると、HP固有のフォント設定が無効化されます。
その後にさっきのボタンの左隣の「フォント」ボタンを押すと下記のパネルが開くので、ここでMSゴシックやMS明朝などの等幅フォントを日本語について指定すると、29文字折り返しでめでたく表示されます。
SeaMonkeyの場合は写真のとおり同じパネルに両方の設定項目がある分さらにわかりやすいです。パネル下の「ウェブページが指定したフォントを優先する」のチェックを外すことで固有のフォント設定が無効化され、パネル上部でフォントを全て等幅フォントにすれば完了です。
なおこのWOXは無料で使う場合、1年以上ログインしないと強制削除になります。僕が死んだらこの状態で閲覧できなくなるわけで、やはり最終的にはHTMLのお勉強をどうやら免れないみたいです(汗)
そんなわけで現状では僕が生きている間の限定公開という体裁ですが、一応こちらにもアドレスをお知らせしておきます。当面はこちらに僕の書いたお話はぼちぼち移していく予定です。
「アルデガン幻夢郷」
http://mohito.novel.wox.cc/
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